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2024年03月17日17:47

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コヴェナント 約束の救出(Guy Ritchie's the Covenant)

 「スナッチ」「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー監督が、アフガニスタン問題とアフガン人通訳についてのドキュメンタリーに着想を得て撮りあげた社会派ドラマ。

2018年、アフガニスタン。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いる米軍曹長ジョン・キンリーは、優秀なアフガン人通訳アーメッドを雇う。キンリーの部隊はタリバンの爆発物製造工場を突き止めるが、大量の兵を送り込まれキンリーとアーメッド以外は全滅してしまう。キンリーも瀕死の重傷を負ったもののアーメッドに救出され、アメリカで待つ家族のもとへ無事帰還を果たす。しかし自分を助けたためにアーメッドがタリバンに狙われていることを知ったキンリーは、彼を救うため再びアフガニスタンへ向かう。

主人公キンリーをジェイク・ギレンホール、通訳アーメッドを「エクソダス 神と王」のダール・サリムが演じ、ドラマ「ザ・ボーイズ」のアントニー・スター、「トレインスポッティング」のジョニー・リー・ミラー、「リトル・ジョー」のエミリー・ビーチャムが共演。(映画.comより)





<2024年2月23日 劇場鑑賞>

 今では名優の類に入ると思うジェイク・ギレンホールの作品(ガイ・リッチーがこんな真面目な映画を撮るなんて!笑)。話は簡単です。まだ最近のことなので、みんな知っていると思いますが、いつものように「世界の警察」とばかりに自分の正義を振りかざし、アフガニスタンに介入していた頃のアメリカ。確かにタリバンは横暴だったのでしょうが、現地には現地の事情があります。ジェイクは正義感を持った立派な軍人ですが、アメリカ軍に従ったり裏切ったりする現地の通訳たちにも、家族を人質に取られているとか、現地仲間にえらい目に遭わされるからとか、生きていく上でのやむを得ない事情もあるのです。そんなこんなで、やり手の通訳を雇ったジェイクもいろんな思いをします。しかし、一つ一つの問題に誠実に対応していた彼は、やがて通訳のアーメッドと信頼関係を結びます。

 そんな中、戦闘中に、意識がほとんどなくなり、全身が動かないほどの大けがを負ってしまったジェイク。でも命はあるのです。最初は逡巡していたアーメッドも、やがて動けないジェイクを引きずってタリバンの包囲網をかいくぐり、彼を救助するのです。こんな大男を引きずって逃げることの大変さ!しかもタリバンの警戒は厳しい。何度もハラハラしました。

 無事にアメリカに帰り着き、回復したジェイク。しかし、彼を助けたことで今度はアーメッドが追われているというではありませんか。男として、軍人として放っておくわけにはいきません。ここは何としてもアーメッドを助け、アメリカへのビザを渡してあげなければ、と思うのは当然です。しかしアーメッドは行方知れず。アメリカ政府や軍も、どれだけ情報を依頼してもたらい回しです。国内にいる人たちって、自分は安全ですものね。イラつきまくるジェイク。最終的には、自分で金を工面し、過去に助けた上司に恩を認めさせて協力してもらい、違法かもしれない業者に依頼して現地に向かうのです。偽名を使って。ここまでしないと行けなかったってことですね。

 映画ですから(史実でもあるが)美しい話に仕上がってます。しかしながら、人の命は同等であることを鑑みると、タリバン兵だから殺してもいいってことにはならないし、タリバンから守ってもらっている現地の人たちもアメリカ軍に感謝しているわけでないし、何が正義か何が正解か、本当に難しいところですね。本当は、争わないのが一番です。日本と違い、若い人がたくさんいるのですから、争ってばかりいないでモノを生産すればいいのです。皆でしっかり勉強し、自分の国を発展させればいいだけのことです。何を争っているのですか。未来ある青年たちが殺されて誰が得をするのですか。本当におかしいと思います。
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