mixiユーザー(id:17855561)

2024年03月11日00:00

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マッチ角の少女

ある意味、誰もが知っている仕事なのに、
それが行われているところを誰も見た事がない仕事というと【マッチ売り】かもしれませんね。


アンデルセン童話でお馴染みの【マッチ売りの少女】と言えば、
超メジャーな童話で、最後は悲劇的な結末を迎えるわけですが、
実は少女が生きていて、訴訟騒ぎになったなんて話がありましてね。


マッチ売りの少女が、
マッチ売りの豪商に雇用されてマッチの販売を行っていたんですね。


その日、マッチ売りの少女は
マッチ売りの豪商の拠点とは遠く離れた地域でマッチを売っていたんですが、
季節外れの極めて唐突な寒波に襲われましてね。


少女は金欠でマッチの買い取りをできない事が判っていたんですが、
命の危機に瀕したため、やむを得ず商品のマッチに手を付けましてね。


「勝手に商売物のマッチを使って暖を取るとは、火付け(しつけ)がなってない!」
怒った雇用主は後日、少女に対し相当額の支払いを求めたんですが、
少女が『これは【緊急避難】だ』と主張してこれを拒否したため、
雇用主は代金の支払いを求めて少女を提訴したというわけですね。


これを法律に照らし合わせてみると、民事上の緊急避難は
『他人の物によって生じた急迫の危難に対して』認められるものであって、
『寒波から身を守るため』というのは刑法上の免責事由とはなっても、
民事上の責任を免ずるものではないのではないかという疑問があるわけです。


また【労働契約法】及び【労働安全衛生法】により、
使用者は労働者に対して安全配慮義務を負う事になっているんですが、
当日は予見可能性が無いと断言できるレベルの突然の寒波であり、
かつ少女の就労地点が雇用主側の拠点から遠隔であった事から
直接的な保護も困難で、雇用主の過失とは言えないようでして・・・
法律を持ち出すと、ドンドンわけが判らなくなっていきますね。


そんな小難しい法律問題よりも
『マッチ売りの少女は売春婦だったのではないか』という噂の方が興味深いですよね。


「マッチ売りの少女って、実は売春婦だったって話があるね」
「あ〜街頭に立って道行く人に『買ってください』って声をかける・・・まさにそれっぽいよね」
「そうしてみると【マッチ売り】って、売春の隠語かもしれないね」
「芸者さんの線香代みたく、マッチに火をつけて、それが燃えてる間だけHさせるとか」
「そうしてみると、マッチを売ってる理由って、
売春婦に対しての『いくら?』って意味の『ハウ・マッチ?』とかけてるのかもね」
こちらの考察は捗りそうですね。


「ウチの職場の研修の題材で【マッチ売りの少女】を扱ったんだよ」
「どういう風に?」
「『マッチ売りの少女はマッチ単体を売るのではなく、
もっと付加価値を高めるべきだったのではないか?』っていう問題提起をして、
『では、どうすればよかったのか』意見を出してもらったんだよ」
「なるほどね〜」
「みんな『マッチ棒で作った小物を売る』とか『たくさん買ってくれた人は割引にする』なんて、
ありきたりの答えが出る中、俺の後輩の意見が断トツの支持を集めたんだよ」
「へえ〜、どんな意見?」
「『マッチで民家に火をつけてから、水を売る』って」
これは【リアル・マッチポンプ】という感じですよね。


微笑亭さん太
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