壮大な税金の無駄使いの一例は

■「至れり尽くせり…最高じゃないですか」女子刑務所 急激に進む高齢化と再犯、死刑を免れた女たち 出口なき反省の日々【報道特集】
(TBS NEWS DIG - 03月09日 06:34)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7780140

まあ、女性の刑務所に限らず、野郎も含めて、嘗て最多だったのは、「覚醒剤」だったのだが、今じゃすっかり様変わりしちまい、この頃では罪状は、「万引きを含む窃盗」が一番で、しかも、入ってるのは、「高齢者や、軽度の知的障害者ばっか」なんでなあ。

所謂「注射違反」に関しては、営利目的で売ってる馬鹿は、とっ捕まえたら重罪で全然構わねーけど、依存症にされたひとは、俺には「被害者」に映るよ。

自分で自分の身体に、刺激物入れてるなら、アルコールやニコチンと、意識的にはさして変わらん。違いは「国が合法化して、課税対象にしてるかどーか？」だけなんで。

でな、最近の高齢とかの服役囚なんだけど、こっちは、圧倒的に多いのは、「出所後、生活に困窮した挙句、店頭から、パンだのお握りだの万引きした容疑」と。

そいつが、即懲役刑に為るのは、理由が二種類あんだよ。

ひとつは、初犯の万引きの段階では、「執行猶予の判決」が出て、その猶予期間中に、再び生きる為に万引きで、実刑判決。

もうひとつは、彼等彼女等は、務めてる間、模範囚が多いので、仮釈放の対象と為り易く、その仮釈の間に、また窃盗仕出かせば、即再服役と。

てーか、俺はこいつを、「壮大な税金の無駄」と捉えてるんだよ。

前述のシャブ（余談だが、最近、薬剤師lの許可で、瘠せる薬が売られたそーだが、こっちの方がずっと痩せ薬かもね。ま、重度のジャンキーは、飯代削ってでも、クスリに突っ込こむから）もそーだが、この手の「生活苦からの高齢者や、軽度の知的障害者の万引きを、果たして、これからも、刑事犯罪として、扱っていーのか？」なんでな。

・・・その理由は、「社会的なコスト」なんだよ。

どんな罪状でも、ひと一人、服役させると、「年間400万円の税金が掛かる」んだ！

仮にシャブ喰って、48時間起きて24時間寝てるやつや、お腹空いて、発作的に、100円のパンだのお握り（昨今の値上げで、その金額で買えるのは、本当に希少だが）とか万引きしたのでも、司法の扱いは、結果的に壮大な、税金の無駄遣いなんでなあ。

まず、逮捕したサツは、当人を留置場とかの代用監獄（国連やアムネスティは、今も非難してるが）に入れて、調書こさえて、検察庁に送致。検察は立件可能なら、刑事事件として裁判。当然、被告には、国選弁護人が認定され、裁判官が有罪と判断すれば、判決後、当人の控訴ねーなら、その儘、当人は「塀の中」と為る。

最大の問題は、「この法的手続きが、たかが、100円の食品の窃盗にも、適用されるコト」なんだ。

その間、容疑者が、被告や服役囚にその名称を変える迄、延々、代用監獄から法定迄、何度も、監視付きの送迎を強いられたり、服役中は、見張ってる看守の人件費も含まれたりすんでねえ。

随分前だが、山本譲二（演歌歌手ではねーぞ）氏の、「獄窓記」（上下巻新潮社文庫）を読んだコトが有る。

本当に、今の刑務所は、「破壊された、この国のセーフティーネットの、別な意味での受け皿と化してる」のを実感出来たんで。

・・・で、手前は、根本的な解決策は、みっつしかねーと思ってんだ。

ひとつは、「務所内の作業報酬を、塀の外の最低賃金と連動させるコト」さ。流石に最低賃金が、「時給5円」とかでは、あんまりだよ。これでは、量刑に拠っては「出所後、アパートひとつ借りられねえ」のでな。

ふたつめは、「誰でも、困れば、生活保護に代表される、社会保障制度を、誰でも利用可能なのを、政府が、周知徹底させるコト」じゃねーかな。

因みに、生活保護制度なら、年間400万円の税金は必要無い。恐らくその総額の1/3以下で済む筈さ。

で、みっつめは、「この手の軽犯罪を、当事者が、見て見ぬ行為をする」だと思う。

盗まれたのは、「貴方も飢えれば、盗んだかも知れねー食品とか、だったりすんで」ねえ。