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2024年03月05日23:33

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『キャメラを持った男たち-関東大震災を撮る-』 ☆☆☆★ 2024年29作目 フォーラム仙台

『キャメラを持った男たち-関東大震災を撮る-』 ☆☆☆★ 2024年29作目 フォーラム仙台
https://kirokueiga-hozon.jp/movie/camera/

 「キャメラ」とは「映像を撮影するカメラ」の事で、芸人さんのギャグではありません。
 写真を撮るカメラと区別する為に「キャメラ」と発音しただけで、日本映画の業界用語です。
 こんなどうでもいい事はおいといて、『キャメラを持った男たち』は1923年9月1日に起こった関東大震災を記録した「記録映像」がどのようにして撮られたのか、を描いたドキュメンタリー作品です。

 映像、当時は映画ですけれど、映画の持つ側面の一つ「記録」が際立つのは事故や災害の時で、関東大震災程際立った事は当時では戦争までなかったのではないでしょうか。
 現代の、今の我々が「関東大震災の時はどんなだったのか」を映像で見れるのも撮影した人達が居たからで、今でこそスマホだ何だで撮影機材が溢れていますが、100年前に撮影を行っていたのは凄いです。

 惜しむらくは、フィルムが散在してしまったのと、二次利用が多く(ニュース映画や記録映画に転載された)原典が分からなくなっているとの事。
 今でも「良く分からない映像」「何処に行ったのか紛失した映像」がありますが、100年前から変わっていないんですね。

 この作品を作った「記録映画保存センター」と云う団体が関東大震災を記録した映像を収取、保管しているそうですが、こいいった活動をされているのは本当にありがたいです。
 公的支援とかはあるのでしょうか?
 こういった団体こそ税金で支援されるべきですね。

 作品自体は関東大震災を収めた映像と、「誰がどのようにして撮ったのか」が繰り返されるのですが、当時、100年前の日本にも結構な数の映画会社があって、そのキャメラで取られていたそうです。

 キャメラマンは皆さん同じで、「この大惨事を撮影せずに、何を撮影する」とばかりに、大震災で混乱する帝都にキャメラを担いで出て行ったのは頭が下がります。
 東日本大震災の時も被災者は別として、被災地に居たテレビスタッフはカメラを回してましたね。

 100年経ってもキャメラマンの魂は受け継がれています。

 大変勉強になる貴重なものが観れました。


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