『ブレイキング・ニュース』ジョニー・トー漢の絆セレクション ☆☆☆★ 2024年28作目 フォーラム仙台
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ジョニー・トー監督特集。その名も「漢の絆セレクション」。
「漢の絆」がこれ程似合う監督が他に居るでしょうか。
『ブレイキング・ニュース』 2004年
『エレクション-黒社会-』 2005年
『エレクション-死の報復-』2006年 日本初上陸
『エグザイル絆』 2006年
の4作で『ブレイキング・ニュース』と『エグザイル絆』はデジタルリマスター。
『エレクション-死の報復-』は日本初公開。
「エレクション」は2作とも初で、当然4作全て観ます。
先ずは『ブレイキング・ニュース』。
本土から香港に来た強盗団を追っていた捜査班。
制服警官のパトロールが強盗団と銃撃戦を起こしたせいで張り込みがパーになるし、別の部署に捜査を取られてしまう。
おまけに強盗団に銃を向けられた警官が命乞いする様が生放送されたせいで、警察上層部が「名誉挽回だ」と無駄に張り切ってる。
指揮権は無いは、お偉方は無茶云うはで散々な中、強盗団が逃げ込んだアパートを張り込む捜査班。
強盗団は強盗団で逃げ込んだアパートで怪しげな男達と遭遇。
裏社会の勘で分かる、こいつらも裏社会の人間だ…
『ブレイキング・ニュース』はリアルタイムで観ました。
冒頭の銃撃戦と、アパート内部での銃撃戦が凄まじかったです。
終盤のカーチェイス、バスの逃走劇も派手で「香港映画はこうでないと」と「香港映画のアクションの今」を感じたものです。
二十年ぶりに改めてスクリーンで観ると、「ジョニー・トーの全てが詰まってる」作品でした。
「料理」
ジョニー・トー監督作品と云えば料理、それも「食卓を共に囲む」「同じ釜の飯を食う」で、調理から食卓の準備、配膳まで細かく描いている。
強盗団がたまたまアパートで出くわした殺し屋達と警察をおちょくる為にした事なんだけど、初対面の男同士同じ釜の飯を食う。
「男(漢)の絆」
そして何より特集のタイトルにもなってる「漢の絆」。
強盗団の生き残りは殺し屋達のターゲットを殺そうとするし、殺し屋の生き残りは強盗をする。
互いに「たまたま出くわしただけ」なのに、命がけでアパートから逃走し、仲間が倒れたのに互いの仕事、やり残した事を代わりにやり遂げる。
これを「男の絆」と云わずに何を云う。
ジョニー・トー最高です。
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