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2024年03月03日23:08

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『WILL』 ☆☆☆☆ 2024年27作目 チネ・ラヴィータ

『WILL』 ☆☆☆☆ 2024年27作目 チネ・ラヴィータ
https://will-film.com/

 俳優の東出昌大さんが狩猟免許と猟銃免許を取得し、北関東(群馬?)で狩猟生活をしている様を追ったドキュメンタリー映画。
 元奥様との離婚や、女優さんとの不倫等々、女性問題に事欠かない東出昌大さんですが、前々から「狩猟」に興味があったらしく、猟師になるべく資格を取り、現在は北関東に移り住んでいるようです。

 「女は芸の肥やし」な時代ではないので、女性問題はこの際無視して、「俳優、東出昌大」としては問題が起きて離婚してからは作品を選んでいるな、「無表情で人間以外の役じゃないとしっくりこない」と云われていたのも、「個性的な、東出昌大にしか出来ない芝居」なんだなと思うようになっていたのですが、私生活が全く変わっていたんですね。

 終盤まではほぼほぼ狩猟の話。
 狩猟には「罠猟」と「猟銃猟」があって、「猟銃猟」には「複数で行う猟」と「猟犬を使う猟」と「一人でする猟」があって、東出昌大さんは「一人でする猟」の専門だそうです。
 また、狩った、獲った獲物も「有害鳥獣駆除の補助金目当て」「精肉して販売」「自家消費」とあって、東出昌大さんは自家消費。
 「補助金目当て」は埋めて廃棄するのがほとんどで、その事に対して「命を頂く行為に反する」的な事を云ったり、「精肉」には保健所どうこうで、現在の狩猟の問題点と云うか、「今の日本の狩猟の実態の一環」を垣間見る事が出来ました。

 狩猟の話が延々と続く中で、狩猟の名人が出てきたり、地元の人達や猟友会の人達が出てきて、そう云った方々と交流している東出昌大さんの人となりも見る事が出来ました。

 山に分け入り、自然と対話し、獲物を狩る。
 狩った獲物は解体し、肉にして食す。
 自給自足の生活で、太古の昔の人々の生き方な訳なんだけど、ドキュメンタリー映画だとそっち方面を強調し過ぎて説教臭くなる。
 実際、狩猟の名人や猟友会の長老の云ってることは若干宗教染みてる。

 これが「狩猟のドキュメンタリー映画」ならこのまま行ってしまうのですが、この作品は「東出昌大のドキュメンタリー」です。
 狩猟とは? 自然とは? 命とは? 生きるとは? となりつつも、説教臭くならずにあくまで「東出昌大のドキュメンタリー」として、東出昌大さんの生活、役者としての側面や、(離婚で子供取られたけど)父としての側面も見せてくれる。

 終盤は北関東への移住と後輩との交流になるんだけれど、何故か週刊誌まで出て来る。
 「記者さん達も本当は良い人達で…」となるんだけれど、ここだけは納得出来なかった。
 週刊誌のせいで破滅した人は沢山居るけれど、助かった人って居るの?
 「隠された真相」を暴いた数よりも、「流された嘘とデマ」の方が遥かに多い。
 
 週刊誌のシーンは丸々全部不快だったけど、他は東出昌大さんの人となりが垣間見れたし、「日本の狩猟の今」の一部を見れたので、勉強にもなったし楽しかったです。
 ただ、山歩きするのにプリウスは止めた方がいいと思う。


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