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2024年02月27日18:48

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マクベス(2015)(Macbeth)

 「ハムレット」「オセロー」「リア王」と並ぶ、シェイクスピアの4大悲劇のひとつとして知られる「マクベス」を映画化。中世スコットランドを舞台に、勇敢で有能だが、欲望と野心にとらわれた将軍マクベスが、野心家の妻とともに歩んだ激動の生涯を描き、2015年・第68回コンペティション部門に出品された。「SHAME シェイム」「それでも夜は明ける」のマイケル・ファスベンダーがタイトルロールを演じ、マクベスの妻に「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のマリオン・コティヤールが扮する。監督は、初長編作「スノータウン」がカンヌ国際映画祭映画祭批評家週間で特別審査委員賞を受賞するなど、各国の映画祭で注目されたオーストリア出身のジャスティン・ガーゼル。(映画.comより)





<2024年1月28日 録画鑑賞>

 録画してずっと置いてしまってた映画、やっと見ました。シェイクスピアは、ケネス・ブラナーの監督作をはじめ、いくつか映画を見たのですが、マクベスは初めてです。しかしまぁ・・・半ば呆れてしまいました。これがシェイクスピアの4大悲劇の一つですか。こんなの、悲劇でも何でもないでしょう。マクベスがあまりに幼稚だっただけ。私の掘り下げが浅いだけかもしれないけれど、戦士として優れた成果を残したマクベスに、治世者としての才能があまりに欠けていただけじゃないですか?誰ともわからない女たちの予言を信じたにしても、その残酷さはあんまりです。そこが悲劇なのかもしれないけれど。

 強いはず、人望があったはずの戦士が、王としてトップに立った途端、自分以外の人間がすべて自らの地位を脅かす存在に見える。そして怖さのあまり、とにかく難癖をつけてことごとく放逐してしまう。あろうことか、逃げようとした仲間の妻子(しかも子供たちはまだ幼い)をひっ捕まえた上に火炙りにしてしまう。これを見てビビらない人がいるでしょうか。狭量すぎる。最後には、王になるべく夫を焚きつけていた妻までもが、絶望のあまりに自死してしまいます。もうこうなると、立て直しはできないですね。マクベスは、人生がどこで手の付けられないものになったのか、考える力ももはやないでしょう。

 物語は、ひょっとして王になる前の方が長いのかもしれません。王になった後だけの作品を見たから理解できなかったのかもしれません。でも、正直怖いだけのお話でした。原作を読むべきですね、私。


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