本箱の隅っこに母の日記がある1950(昭和25)年のある日
「学校で先生が 書方 習いたいものは 手を上げなさいと
言われた時に すずりを買って貰えないと思って
手を上げなかったそうだ
それを子供から聞かされて 胸ふさがる思いだった
自分の子供の時は どんどん一生懸命 おけいこしたことか
それを思えば いじらしくて、、、
早速 筆を買って すずりを添えて支度をしてやると
とても喜んで ちゃんとハンカチで包んである
可愛いことよ」
戦後の物不足と 貧乏の家庭でも
僕を育ててくれた父母に感謝して
床に入ったけど 涙が流れてきて困った
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