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2024年01月29日12:20

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若者が革命を夢見た時代があった

■【速報】連続企業爆破事件の「東アジア反日武装戦線」メンバー 桐島聡容疑者(70)とみられる男 入院先で死亡 警視庁公安部
(TBS NEWS DIG - 01月29日 08:19)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7728958

 当時を知っているのは60代以上の人間だろう。連続企業爆破事件、特に多くの死者を出した三菱重工の事件は、当時弟の友人のお父さんの勤務先(事件のあったビルではなかったが)だったこともあって印象に残っている、けれど、それも還暦過ぎの私がまだ小学生くらいの時期だったから。
 それでも就職した当時は、小さな出版社だったこともあり、少し上の世代の人たちには学生運動の残滓みたいなものは残っていたが、それも数年の事、バブルでそういうものはすっかり吹っ飛んだ(少なくとも私的には)
 だからこそ、ネットを始めて「反日左翼」なんて言葉が、しかも罵りと中傷として向けられて最初は驚いた、左翼思想なんてとっくに山岳ベースに埋まったと思ったよ( ;∀;)

 まあ、今のネットの「サヨク」「ハンチニ」だつうのは、権力者のケツ舐めしながら、差別とヘイトを娯楽にするしかないクズ連中のゴミ発言だから、むしろそういわれたら
「ああ、私はまだ人として真っ当さが残っているんだ」
と安心してよいんだがな。

 ちと話はずれたが、その良し悪しは別として、かつて若者が革命を夢見た時代はあったのだ。
 彼らの主張やイデオロギーは今になっては拙く頭でっかちだし、大半の若者たちは「就職が決まって髪を切って」市井の日常に埋もれていった。
 犯罪者、テロリストになってしまったのは、それこそちょっとした踏み外しだったのかもしれない。

 桐島が50年間、どんな暮らしをし、何を思って生きたのか。
ネットでは相も変らぬ不確かな陰謀論が取りざたられているようだが、もし背後に支援組織があるとしたら、これからの発表を待てばよいだけのことで、ネトウヨの戯言には「ゴミ」とだけ思えばよい(ただ、デマはきちんと修正しようね)
 使っていた仮名が誰かの戸籍を手に入れてなりすましたものか、それとも全くの架空だったのかはまだ解らないが、銀行口座もなく(給料はそういう理由で現金で貰っていたらしい)保険証もなかったことからして、もしかしたら後者かも知れない。
住み込みで働いてた神奈川の建設会社には何十年も勤務していたということだが、もしかしたら「ワケアリ」の人間を採用してくれるような会社でそういう人たちが集まっていたのかも。一緒に働いていた同僚たちもまさか交番でよく見るあの写真の人とは思わなかっただろうけど(風貌も変わっていたと思う)、多かれ少なかれ語りたくないわけありの過去を持つ同士で昔の事は聞かない暗黙の了解はあったのかも知れない。

 ある意味、労働者に身を置き、大衆に埋もれて過ごした結果になった事は皮肉だ。

 いずれにせよ、もし桐島が名乗らなかったら、彼は身元不明の無縁仏として死んでいった。ある種の勝利宣言という考え方も出来るけど、逃げ続ける日々は決して安楽なものではないだろう。
 むしろさっさと捕まって懲役を全うしたほうが、結果的に安心な老後送れたんじゃないの?とか思うが、彼にとって革命はまだ続いていたのか、それとも単に人生最後に自分に戻りたかったのか。

 


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