タイトルの事を聞いたことがある人は多いかもしれません。
人間とチンパンジーのDNAは99%同じである、という話しです。
でも「何か嘘くさい。たった1%の違いでこんなに違うものなのか?」とずっと思っていました。
敢えて調べたわけではありませんが、偶然ネットにこの事に言及している記事を見つけました。
結論から言うと【真っ赤なウソ】でした。
マスコミが面白おかしく書いて雑誌などが売れるようにするための商業的戦略の話しのようです。
生物学の素人から見ても99%同じなんてかなり疑念を抱きますよね。
DNAは4種類の物質の組み合わせで生物の設計図を作っているそうですが、学者に言わせると確かに人間とチンパンジーは同じ配列の部分もたくさんあるが異なる部分も多いのです。
でもこれらの違いが何%あるかは定義の方法で様々となり、また比べてもあまり意味が無いらしく学者もこの差を気にしない人も多いそうです。
非常に簡単に言うと人間とチンパンジーは約25%の違いがあり、それ以外の配列は大凡99%一致していた、ということだそうです。
そしてこれらの数値も分類方法によりさらに数値が変わってくるので正確に上記の数値にならないそうです。
だから人間とチンパンジーのDNAは、一部の配列の99%が同じではあるが、他は大きく異なるのです。
そりゃそうだろうな、とも思いますよね。
これらが発表された時に99という数字が独り歩きし、最後はマスコミの売上に使われたということです。
でも数百万年前に人間とチンパンジーは同じ種から分かれたのは事実で、その後それぞれ独自の進化をして来ました。
面白いのは上述のような考えで分類すると人間とバナナは約50%が同じDNA配列だそうですが、これを聞いて「やっぱり人間とバナナはそっくりだもんね。」なんて思う人はいませんよね。
だからマスコミも積極的にバナナの話しは使わないのです。
このような話しはいつもマスコミや利権に関連する企業が利用します。
以前にも書いた「人生100年時代なんて真っ赤なウソ」も同じです。
イギリスの人類学者が「いずれ先進国では平均寿命100歳の時代が来るかも知れない。だから社会がそれに備えるべき。」と言ったのを勝手に解釈し、保険会社を潤わせ、政府にはキチンと年金や税金を払いましょうというキャンペーンに使われるのです。
日本の100歳以上は10万人をかなり超えますが9割は女性、全て健康的に生活している人ではないので寝たきりも含まれています。
これで今の日本は100歳時代到来とは言えませんよね。
また様々な保険に入っておかないとダメのようなCMも見ますが、多くの疾病は高額医療補助で安価に済むので毎月長期間高い保険料払うより安くなります。
騙されないようにしましょうね。
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