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2024年01月21日14:34

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1/19 鈴木雅/BCJ ドイツレクイエム、シュッツSWV391

出演
鈴木雅明(指揮)
安川みく(ソプラノ)
ヨッヘン・クプファー(バス)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱&管弦楽)
プロフィールはこちら
曲目
シュッツ:主にあって逝く死者は幸せだ SWV391
ブラームス:ドイツ・レクイエム op.45

BCJのオケについての評価は2年ほど前の日記に書いたとおりだが、一方でBSで流れていたミサ曲ロ短調の演奏・歌唱は気になっていたこともあり、どストライク演目だったこともありこれに。

行ってびっくり。こんなに水準高かったんだ!
特徴的なのは精度。ピッチも然り、各パートのまとまり具合も素晴らしく、抑揚も自然、そして何よりディクション。耳が洗われるよう、埃を払った姿、という言葉がまさに当てはまる。言葉の咀嚼力のある日本人ソリスト歌手はろくにいないのに、合唱となるとなんでこういうのが存在可能になるんだろう。国外では主に北米での評判が高いが、ドイツでも話題になっていたのは知っていた(が、逆フォローする暇が無かった…)。一昔前のノリントン/SWRのベートーヴェンやブラームスに群がった感覚でこれを褒めているんだろう。

表現の方向性が明確だったのも良かった。合唱の音楽を誇張拡大なく克明丁寧に再現することを優先し、逆にオケは伴奏に徹し、余計なことはせず抑制的に(ただ、舞台半分くらいしか見られない席だったが、確認している限りではハープを指揮者右手側すぐに配置。ハープの音型が明確に出るべき箇所がある以上、これは正しい判断)。このスタイルならこれが正解。

というわけで、まさかの大当たり。全ての演目でこの水準ではないだろうし、逆にこっちもバッハのカンタータ全てのために平日午後7時初台の負担を負うのは難しいが、目玉公演は今後考慮に入れてもいいかも。

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