表題の映画観てきました。
役所さんがカンヌで主演男優賞とったってことは知ってたんですが
それだけで観てきました。
全体にとても静かで淡々として、ともすれば退屈な映画かと思います。
でも、個人的にはとても刺さる映画でした。
何が刺さったか…
1.朝、外の掃除する音で目が覚めて、歯を磨き、髭を剃り、草木に水
をやるところから始まり、公共トイレを丹念に掃除する(仕事です)。
掃除が終わると駅地下の一杯飲み屋でハイボールを軽く飲んで帰り
家では本を少し読んで寝る、寝るのはせんべい布団。あと繰り返し。
この生活パターンに親近感。
2.毎日車のカセットで再生する音楽が私の趣味にドンピシャ。
・アニマルズ、オーティス・レディング、ルー・リード、パティ・スミス、
ストーンズ、キンクス等々
※タイトルの「パーフェクト・デイ」は、ルー・リードの曲のタイトル
由来でもありそう。ヴィム・ベンダース監督ってルーリードが好き?
3.トイレ掃除に精魂込める様子に共感しました。
何か色々な事があったように見えますが、その上で今目の前にあること
に精励している姿に共感しました。
こういう、みんなが敬遠するような仕事に打ち込む姿に共感します。
4.首都高とその周辺
学生時代に行った景色がそのままです。懐かしくって…もう。
なんか、それだけで泣けます。
等々、ともすれば退屈な映画でしょうが、個人的にはもう…。
ついでに言えば、ヴィム・ベンダース監督作品は「パリ・テキサス」から
のファンなので別格になってます。
同じ感覚で共感する人はそういないでしょう。
でも久々、刺さりました。
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