【『点滴石を穿つ
(てんてきいしをうがつ)』】
小学校を卒業する時、先生は黒板に
「点滴石を穿つ」
と
クラスの皆へのはなむけの言葉を書かれた。
小さな水滴も積み重なれば、
やがて 硬い石に穴があくという意味だ。
私は、座右の銘を問われると、
今でもこの言葉を挙げる。
水は柔構造でもある。
鋼となって岩にぶち当たる手もあるけれども、
たとえ柔構造でも、創意と工夫で望外の結果を出せるはずだ。
そのように解釈して、心に刻んできた。
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2024.01.04(木)日本経済新聞
私の履歴書
武藤敏郎さん
(むとうとしろう さん)
元財務次官
<須藤アイ先生>
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「点滴穿石」
(てんてきせんせき)
点滴石を穿つとは、小さな努力でも、根気良く続けていれば成果が得られることのたとえ。
・Constant dropping wears away the stone.
(絶えず垂れ落ちる滴は石にさえ穴を開ける)
・Rome was not bulit in a day.
(ローマは一日にして成らず)
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・「望外の結果」
望んでいたものより良いこと。 またそのさま。
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