小海老で鯛を釣る。

それは先日、西風がめっちゃ強かった日。

二階のベランダに干してあった、夫の作業ズボンが風に飛ばされた。

探すとお隣の玄関先のフェンスにかかっていた。

早速お隣に伺った。

すると奥様が「向かいで工事してるから、そこの人のズボンが飛んで来たかと思って、念のためにここにかけておきました」と言われた。

工事業者のズボンだけ飛んでくるって？ありそうもないけど、とって置いてもらってありがたい。

丁寧にお礼を言って受け取った。隣人に恵まれている。

その後、ウサギの形をしたチョコ入りの可愛いマシュマロを３個入れた、お菓子袋をお礼に渡しに行った。

すると、奥様がご自身で作ったという干支の注連飾りをくださった。

干支の部分はご自身で焼いた陶器製。飾りの部分も揃えて、毎年作ってお友達に配っているそうだ。

すごい才能だ。まだ正月飾りを用意してなかったのでありがたい。

お隣とは挨拶程度の話はするが、個人的なお付き合いはない。

当然奥様の趣味も知らないが、いろんな才能あふれる人がいるものだ。

ここに引っ越して11年経つが、濃いご近所付き合いはない。回覧板をまわしたりすることぐらいだ。

個人主義が徹底してるので、他家にとやかく言うことは無い。程よく干渉されないのが住みやすい秘訣。

それでも、近所の友人宅とは濃い付き合いをしてる。

ともあれ、ちっちゃなお菓子で立派な注連飾りを頂いて、小海老で鯛を釣った感がある。

ありがたや。

関係ないが、年内に聴きたい曲はSMAPの「夜空ノムコウ」、年明けに聴きたい曲はキンモクセイの「二人のアカボシ」、この感じ、わかる人にしかわからないよね。