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2023年12月02日19:43

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無言歌は続く





 めっきり朝が寒くなってきたな それでも柿ばたけ 枝落とし 朝早く 市場に勤める人から20個くらい大きめのかきを と注文があったので 大きめの柿を20個ほど用意する 特大サイズの柿20個で3500円である

 昼になる 細いソーメンを茹でて白菜鍋のつゆでとろみをつけて うまし 乾麺83グラムが茹で上がり220グラムであった ヨーグルト自家製果実入り それにラズベリージャム 夏収穫してジャムにして冷凍保存 うまし 


 午後も柿ばたけで箱詰め ひとつひとつ新聞に包んで20個 あとは枝落としに柿取りに販売 また送る人が一人きた もっと早くこの柿を知って いろんなところに送りたかったと ちょっと前までは4つで100円の柿を送っていたらしい そういえばもう一人 近くでもそれくらいの値で売っているところがあるらしい そっちへ行って帰ってこなかった 

 ちょと早めに帰宅 今日は大根の塩漬けをする予定 たくあん作りだ 15キロ 母が皮を抜いてくれたので 塩で揉んで容器の中へ 重石をかけて一週間かな 水が上がったら本漬け 私の作るたくあんは麹漬けである 

 お茶に暴れん坊将軍第五部最終回 朝は古い水戸黄門を見る 第四部 東野英治郎はいいね


 今宵一枚目の音楽は 世紀の歌姫マリア・カラス誕生 1923年のことである 

 と云ふことで 絶頂期のカラスが聴ける《トスカ》

  《トスカ》は 主要登場人物は三人だけ 他の登場も少ない 舞台装置も大掛かりなものは必要ない にもかかわらず これほどまでに緊張感あふれるドラマティックなオペラは少くない 魅力的なアリアもある 歌劇場にとってコストパフォーマンスに優れた作品といっていいのかな 
 それだけに主要役を歌う三人の歌手への比重が大きい オーケストラから強い表現力を引き出せる指揮者も必要

 1953年8月 ミラノ・スカラ座で収録されたモノラル録音が長いあいだ愛好されてきたのは やはり三人の歌手があまりにも強力だったからだ カヴァラドッシ役のジュゼッペ・ディ・ステファノの力強く輝くテノール ティト・ゴッビの歌うスカルピアはほれぼれするほどの悪役っぷり タイトルロールを歌うマリア・カラス その絶頂期にあたる歌唱の燃え上がるような情感 さらに ヴィクトル・デ・サーバタ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団のエネルギッシュなサウンド 彼らの演奏によって この《トスカ》というオペラの真髄が明らかになったといっても過言ではない 

 聴いている限りモノラル録音とは思えない音質の良さとダイナミック・レンジの幅広さには驚かされる 登場人物のほとんどが死んでしまうなんとも言えない終わり方をするが 人間の本質を突いたような物語の内容には目が離せない 


 フローリア・トスカ:マリア・カラス(ソプラノ)
 マリオ・カヴァラドッシ:ジュゼッペ・デ・ステファノ(テノール)
 スカルピア:ティート・ゴッピ(バリトン)
 チェザーレ・アンジェロッティ:フランコ・カラブレーゼ(バス)
 スポラッタ:アンジェロ・メリクリアーリ(テノール)
 サグレスターノ:メルキオーレ・ルイゼ(バス)
 シャルローネ/看守:ダリオ・カゼッリ(バス)
 羊飼い:アルヴァーロ・コルドヴァ(テノール)

 上位三名のオペラと言っても過言ではない 


 久しぶりに中原中也を読む 

 妹よ
 夜 うつくしい魂は涕いて 
   ――かの女こそ正当(あたりき)なのに――
 夜 うつくしい魂は涕いて 
   もう死んだっていいよう……というのであった

 湿った野原の黒い土 短い草の上を
   夜風は吹いて  
 死んだっていいよう 死んだっていいよう と
   うつくしい魂は涕くのであった

 夜 み空はたかく 吹く風はこまやかに
   ――祈るよりほか わたくしに すべはなかった……

『山羊の歌』より


  無題  五部構成の三つ目の詩

 かくは悲しく生きん世に なが心
かたくなにしてあらしめな 
 われはわが したしさにはあらんとねがへば
 なが心 かたくなにしてあらしめな 

 かたくなにしてあるときは 心に眼(まなこ)
 魂に 言葉のはたらきあとを絶つ
 なごやかにしてあらんとき 人みなは生(あ)れしながらの
 うまし夢 またそがことわり分ち得ん 

 おのが心も魂も 忘れはて棄て去りて
 悪酔の 狂ひ心地に美を索(もと)む
 わが世のさまのかなしさや 

 おのが心におのがじし湧きくるおもひもたずして
 人に勝らん心のみいそがはしき
 熱を病む風景ばかりかなしきはなし 


 カラオケで好きな歌に 海援隊の 「思えば遠くにきたもんだ」 と云ふのがあるが 作った武田さんは知っているのか知らんのか 中也にもあり  「頑是ない歌」

 思えば遠く来たもんだ
 十二の冬のあの夕べ
 港の空に鳴り響いた
 汽笛の湯気は今いづこ

 これが一番とするならば九番まである結構長い詩だ 「思えば遠くへ来たもんだ」という 海援隊の楽曲 映画やドラマもあったらしいが それよりも前に中也は「思えば遠く来たもんだ」という印象的なフレーズを生み出している

(ちなみに 両者の違いは 助詞の「へ」が有るか無いかの違い)


 たわわになった柿 禅師丸 みんな写真に撮るので自分も撮ってみた






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