岸田総理の「日中首脳会談」が終わりました。なんとなく「言いたいことを半分言って、喧嘩にならないようにお互い手を引いた」感が強いように思います。これは岸田総理自身も含めてみんなが釈然としない結果ではないかと思います。「こんなことわざわざサンフランシスコまで言いに行かなくても、お互い分かっていることじゃないか。もっとビシッと決めて帰ってこんかい」と思うかもしれませんが、できません。その原因は「自衛隊」にあります。もっと言えば「日本国憲法」が時代に合っていないからです。
「自衛隊」は「戦前の軍隊」よりも弱いのです。「装備も充実している」し「厳しい訓練は世界中から高い評価を受けている」と皆さん思っていらっしゃると思いますが、基本的に「自衛隊は戦争をしません」と決まっているので、相手はいくらでも強く出ることができるのです。その点「自衛隊」を責めることはできません。「作戦」や「戦略」を考えてはいけないのです。飽くまで受け身の立場です。強い軍隊を持てば「尖閣に押し掛けてきませんし、福島天然水に難癖をつけたりできません」。
「なぜ戦前の日本軍よりも弱いのか」と言うと、戦前の日本軍は中学から一番のエリートたちが「陸軍士官学校」や「海軍兵学校」を目指しました。「4修」と言って中学4年生で飛び級して予科練に行く人もいました。つまり、軍隊はエリートコースだったのです。それほどに国民から尊敬もされたし憧れられていました。国の中枢に「政治」「経済」「軍事」の三本柱がありました。今は国としては片輪になっています。周りの国が3本柱で成り立っているのに、日本だけが「弱点を抱えたまま」では、相手にされません。「戦争放棄」を唱えても、現実にはアメリカもずっと中東やアジアで戦爭してきましたし、今ロシアも戦争中ですし、中国も軍事力を背景に我儘を通しています。
軍隊を持たないと言う事は、国民が正常な感覚を持てません。たとえば韓国に「従軍慰安婦」や「徴用工」「竹島」などの一方的な主張を受けても、応じてしまいます。正しい歴史がねじ曲がってしまいます。
軍隊は別の「法律」を持ちます。したがって軍隊内の裁判は「軍法会議」で処分され重営倉」と言う「懲役」もあります。なぜ軍隊は別の法律が必要なのかと言えば、「人を殺す」とか「施設を破壊する」と言うような犯罪行為が「仕事」だからです。例えば今組織で「連帯責任」と言うような事を言うと、みんなが反対します。しかし、軍隊では「たった一人のミスで部隊全員が命を落とす危険性がある」から、普段から関係のないことでも「連帯責任を意識させるために、何でもかんでも連帯責任を強く要求する」のです。
日清戦争でも日露戦争でもこうして集まった一線級の精鋭部隊とシナ軍やロシア軍のように略奪や凌辱にしか興味のない劣悪な兵隊では統率の取れた意識の高い「帝国軍人」は誉れ高く、初めから戦にならなかったわけです。今でもロシアや中国では必ず「督戦隊」と言う兵隊が出て来ます。これは日本軍にはなかったものです。仕事は「自国の兵隊が怖がって逃げ出すのを後ろから銃撃して逃がさない」ための部隊です。でも、もし今戦争になったら、自衛隊でも、国民の中からも、まともには戦わない人達が出て来て、進んで捕虜になりぺらぺらと敵に味方の情報を教えるのではないかと思います。少しの拷問で。
今、欧州の観光客が日本にきて驚くのは、ロシアとか中国とか北朝鮮のような核保有国のど真ん中に居て、みんな「危機意識」も持たず「平和を謳歌している日本」にびっくりしています。単に「スパイ法」がないだけではありません。「軍事機密法」もなければ、「国家転覆罪」もないのです。それで平気に何十万人もの中国人を国内に住まわせています。広大な土地を外国人に保有させ、そこで何をされても事件が起きるまでは捜査もできません。戦前には「要塞地帯」が地図にも表示され、そこの写真撮影はもとより、仕事の内容を他人に漏らすことさえ禁じられてい居ました。ネットで見ればいくらでも、日本の艦艇の規模や情報が溢れています。今でも中国の大きな橋の両側には「歩哨」が立っています。日本の橋には誰もいません。関門橋や明石海峡大橋に爆薬を仕掛けられたら、たちどころに物流が大混乱になります。
ミサイルは高価だから飛んでこないと思わないでください。あれだけたくさんのミサイルをハマスにプレゼントした国があるのですから。ドイツのマンションの地下は駐車場になっています。戦争が起きたら避難所になります。日本はどうですか?どこに避難しますか?
ログインしてコメントを確認・投稿する