河川水 自由律句 十月末〜十一月初旬

1920異教の子供の祝祭に浮かれる者ら

1921懲りずにまた買うポータブルＣＤＰ

1922部屋は密林ストーブの位置が決まらず

1923水冷えて聳える山の洗濯物

1924やらにゃならんこと多過ぎて夜長

1925ハロウィーン厳戒体制の神無月

十一月

1926朝吐く息の白さ昼いつまで夏日

1927雲ひとつ無い紺碧の空Ｔシャツ

1928どんぐり玄関まで付いて来た

1929蚊取り器のＬＥＤ光っている霜月

1930布団恋しい朝晩の冷え込み＊

＊私の場合は寝袋だけども。

1931昔日のエフェクターボックスの重さ

1932アガペーがリビドーに負けている

1933リビドー枯渇して吾の制作は危機

1934扇風機をサーキュレーターと呼ぶ

1935残暑を小春日和と言い換えている

1936予報では明日から寒波唐突の冬

1937施術中だけの安楽翌日は全身痛