のっけからバランスが崩れてるけど、prime videoで見た映画の感想を手短にまとめてみます。
39 シン・仮面ライダー
〜あらすじ〜
仮面ライダーを名乗る奴がサステナブル・ハピネスを目論む組織と戦う。
ライダーの原点回帰・再構築の系譜でここまで好きになれない作りは他にはなかったと思う。
アマゾンズもBLACK SUNも足りないところや歪なところが多々あったものの、登場人物の怒りや悲しみに寄り添うことが出来た。
シン・仮面ライダーではそれが出来ない。
その理由は色々あるが、一番気になったのは主人公達の逃走から始まるこの物語の中で、市井の人々が全く描かれないということ。
守るべき対象の欠如はヒーローの物語として致命的と言える。
加えて敵組織であるショッカーも、目に見える悪事を大してしてくれないので、その脅威がまるで伝わってこない。
反ショッカー戦闘員vsショッカーという図式はどこまでも閉じられていて、さながらサークルの内輪揉めだ。
いざとなれば人間の戦力でも十分対応できるようだし、勝手にやってろとしか思えない。
ヒーロー映画としての基本構造を完全にオミットしてまで他に描きたいものがあるのなら分かるが、それに代わるようなインパクトが他にあるかというと皆無。
加えてPG指定まで付けておきながら、戦闘での描写も全然グロくない。
グロいのが良いというわけではないが、戦闘員を殴り飛ばす際に血がブバっと出るだけで凄惨さが感じられない。
本気で演出するなら首が捻れるとか顔が潰れるとか、そういうものを絵で見せるべきだし、そうでないなら格ゲーのヒットマーク感覚で血飛沫なんか使わない方が良い、興醒めするだけだ。
(その割に監督はアクションシーンに対して「本気が感じられない」とか言って大幅に殺陣をカットしてるそうですが。)
終盤のバイクシーンに至っては画面が暗過ぎて何をやっているかが分からない。
ビジュアル面でも驚きが無い。
メインビジュアルが発表された時はコート姿に新鮮味を覚えたものの、見終わってみるとそのテイストはさして意味がなかったように感じる。
ほぼオリジナルのデザインを踏襲しているライダーに対し、敵怪人は今風なアレンジで仕上げられているというそのアンバランスさも気になった。
どちらかに振り切るべきだったと思うし、これならTHE FIRSTの方がスタイリッシュで良かった。
シンゴジラは人物間のドラマが無くても、ゴジラを止めるという動機が一致していたし、放っておいたら世界が本気で終わるという脅威が感じられた。
段階的に進化し、イデオンばりに全方位攻撃を繰り出す姿には度肝を抜かされた。
個人的にイマイチだったシンウルトラマンも、滅びを前に、敢えて何でもない人々の日常描写を挟むことでより絶望的な印象を際立たせていた。
ドラマも無い、脅威も感じない、さして目新しい演出も無い、これで一体どこを面白がれというのか。
結論、過度な初代幻想は作品をどこにも進めなくしてしまうんじゃないか、というのが自分なりのシンシリーズへの総括です。
40〜44
Gのレコンギスタ 行け!コア・ファイター
Gのレコンギスタ ベルリ撃進
Gのレコンギスタ 宇宙からの遺産
Gのレコンギスタ 激闘に叫ぶ愛
Gのレコンギスタ 死線を越えて
5部作まとめてなので長めの感想。
説明&描写不足で展開が分かりにくかったテレビシリーズを映画5本にして再構成したが、それでも話は分かりにくい。
専門用語が矢継ぎ早に放たれるものの、それが何なのかが絵として直後に出てこないので何の話をしているか・何が焦点になっているかが行方不明になりがち。
登場人物の心変わりもやけに早い。
それでも最後まで追うことが出来たのはキャラクターが生き生きとしているからだと思う。
「分からないからどうでも良くなる物語」と「分からないけど見届けたい物語」の違いは、やっぱり共感出来るところの有無にあるのかな。
御歳80を超えた富野監督からの若者達へ向けた「どう生きるかなんて、問われなくたって生きてやれ」という希望のメッセージとも取れる気がした。
それはそれとして、モビルスーツのデザインが全体的にとても良くてガンプラ欲しくなる。
45 ドラゴンボール超スーパーヒーロー
最初は違和感のあった3D表現もすぐに慣れたのだが、3Dならではの映画だったかというと疑問が残る。
ただ、怒りや潜在能力の解放で戦闘力が底上げされる往年の展開には実家のような安心感すら感じた。
46 ザ・スーサイドスクワッド "極"悪党、集結
前作未見。
ゴア描写、悪趣味ギャグ、ラスボスのバカバカしさ等、目を疑う展開のオンパレード。
そこそこの長尺ながら飽きずに楽しめた。
DC系では一番好き。
47 シャドウ・イン・クラウド
物理法則を無視し、怪物にステゴロで挑む主人公は概念としてのセガール。
色んな要素がコンパクトに楽しめるのは間違いないが、これをして戦う女性への讃歌とするのはどうかと。
単にヒットガールことクロエが強過ぎるだけだと思う。
48 スパイダーマン・ファー・フロム・ホーム
ヴィランのギミックについて全くネタバレを受けていなかったため、若干無理はあると思いつつもその意表の突き方には純粋に驚かされた。
学園ドラマとしても微笑ましく、安心して見ていられるのが良い。
49 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
シャロン・テートを知っていることが鑑賞の絶対条件。
終盤の展開に「クソみたいな史実なんぞファックオフだ」という清々しいメッセージを感じた。
翻って史実のあまりにあまりなクソ喰らえ感も強まるが、悲劇の人は悲劇だけに生きたわけじゃないということも教えてくれた気がする。
50 ベイビーわるきゅーれ
殺し屋女子2人組の気怠いやり取りだけでも十分面白いが、やはりアクションシーンの凄まじさに度肝を抜かれた。
特にラスボスとの殺陣は早い、長い、これ本気で当ててるよね?という、庵野がオーダー出来なかったであろうものを体現出来ていると思う。
おぉ、気付けば50本到達だ。
ストックが増えたらまた書きます。
ログインしてコメントを確認・投稿する