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2023年10月06日17:27

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浦和の秋

10月、神無月になった。いつまでたっても暑いままだった熱気が去って、噓のように涼しくなった。

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ネコ団子の季節到来だ。

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9月の終わりに咲きかけていた彼岸花も満開になった。

一般に彼岸花は紅い。

学名 Lycoris radiataからタイトルをとった物語のヒロインも紅い衣装に身を包んでいた。

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しかし、うちの近所の彼岸花は赤と共に白い花も咲いている。

なかなかに佳い風景だよ。

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この火曜日、おいらはその彼岸花を眺めながら自転車を漕いだ。

目的地はいつもの浦和PARCO。

おいらはそこの地下駐輪場に自転車を停めると、エレベーターで6階に上った。

そこにはこの街唯一のシネコンがある。

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そこでこれを見た。

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ジョン・ウイック4(コンセクエンス)

シリーズの3作目まではアマゾンプライムビデオを使ってテレビで見た。

4作目もそうしようと思っていたんだけど、とあるマイミクさんに背中を押されてね。

彼はおいらと同世代でおいらなんか比べにならない映画好き。 

その彼が先週こいつを映画館で見て、一応の及第点を与えていた。 自分も今まではテレビで見ていたけれど、映画館の大スクリーンで見ると迫力が違うと言う。

で、考えたわけだ。

サラリーマンの現役の頃だったら、映画館ではまず見ない作品だ。 でも、今のおいらはフリーマン。 暇なら売るほどある。 ゼニはあんまりはないけれど、シニア料金なので普通の人よりもかなりお安く見れる。

ジョン・ウイックシリーズはすげえ面白いというほどではないけれど、安定的な面白さがある。「4」だけダメダメってことはないだろう。

だったら、映画館で鑑賞するのも悪くない。

で、行って見たわけだ。

結果はどうか。期待通りだったよ。

まあ、まあ、面白かった。 


まあ、まあのレベルだったので、エンドロールの途中でシアターを出ちゃったけどね。

大分前の日記に書いたけど、おいらは外国の映画のエンドロールはよっぽど気に入った作品以外は、我慢して見てないで席を立つことにしてるんだよ。

だって、ズラズラ出てくる外国語がほとんど読み取れないから。

でも、じっと音楽に耳を傾けてスクリーンを眺めている他の人に迷惑はかけなかったよ。

そのために通路の横の席をとったので。

そもそも、観客はほとんどいなかった。

そりゃそうだと思う。 平日の昼下がりだからね。 普通の人は働いている時間帯だ。


で、映画の中身だけど。

なにしろ、ストーリーというほどのストーリーはないので、多少のネタバレは勘弁してもらえると思う。

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舞台は大阪→ベルリン→パリと移り変わる。

ジョン・ウイック/キアヌ・リーブスはそこで大立ち回りをやり続ける。 武器はヌンチャクやらピストルやらショットガンやらキックやら寝技やら何でもあり。

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まあ、最初の舞台の大阪は、相変わらずのハリウッド的ジャパン、あり得ないオリエンタル趣味でゲンナリさせられたけどね。

そこの首領を演じた真田広之が一番恥ずかしかったんじゃないかと思う。

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でもまあ、その娘(俳優の名前は知らない)がスレンダーでイカシテたので、まあいいかあだった。

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で、その後、舞台はベルリンに移ってさらにパリに行く。

そのパリの銃撃戦の最初の方でおいらは寝落ちしちまった。すぐに目が覚めたので、ストーリーについていけなくなるほどじゃなかったけどね。

っていうか、ほんとにストーリーというほどのストーリーはないんだよ。

なにしろ、映画の中のそうだなあ、70%ぐらいは銃撃戦なんでね。

銃撃戦・命のマカロニ・ウェスタンでもここまではやらないレベル。

やったのもあるけどね。「暁の用心棒」だ。 

おいらは中学生の頃に土曜映画劇場で見た。たしかその90%が銃撃戦だったはずだ。

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映画はそういうのなので名作にはほど遠かったけど、テーマ曲は佳曲だったと思うよ。

単調なギターの調べが物悲しくてね。

Un dollaro tra i denti - Seq. 2 (Benedetto Ghiglia)


https://www.youtube.com/watch?v=bHu_uHcryTk&pp=ygUhdW4gZG9sbGFybyB0cmEgaSBkZW50aSBzb3VuZHRyYWNr


ちなみにジョン・ウイックの主演のキアヌ・リーブス。

彼は映画ではハチャメチャな役を演じているけど。

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実物はいい人として知られている。

いい人というか、普段の彼はやけにぼろっちい格好でその辺のベンチに座って、コンビニ・パンかなにかを食べてるんだって。

で、困ってる人を見かけると、お金をあげたりなんだりしちゃうそうだ。

日本にはいないタイプのスターだと思う。

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そういうキアヌだけど、映画で戦闘モードになると別人28号になる。

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それを大画面の大音響で楽しめたんだから、マイミクさんが勧めてくれたように映画館に行くだけの価値はあったよ。

気分はもうイスタンブールってなもんだった

いや、こないだ「うたコン」で筒美京平特集があって、この曲もかかって、懐かしかったもんだからさ。

庄野真代「飛んでイスタンブール」


https://www.youtube.com/watch?v=T9gPz6FXwaU&pp=ygUr6aOb44KT44Gn44Kk44K544K_44Oz44OW44O844OrIOW6hOmHjuecn-S7ow%3D%3D


で、おいらは映画館を後にすると、エスカレーターで2階上がって図書館に行った。

そこで、読み終わった本とCDを返却した。

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半藤一利の労作は中々に示唆に富んでいたよ。

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どの辺が示唆に富んでいたかというと、大東亜戦争直前の日本国民の大多数は戦争を待ち望んでいたというところ。

半藤は新聞の論調や文学者の走り書きなど様々な記録を基に論証する。

ABCD包囲網にぎりぎり搾り上げられて、 討ちてし止まん、鬼畜米英!の機運が大衆の間にみなぎっていた。.

日米の経済力を比較した非戦論みたいなのは、後付けで出てきたものが大部分。 戦前のリアルタイムにあっては、このまま経済力の格差が広がっていくとジリ貧になる。 立つなら今をおいて他にないという声が他を圧倒していた。

それは軍部中枢だけでなくて、威勢のいい声をあげるマスメディアに煽られた一般国民
の偽らざる気分だった。


これってさ、そっくりなことが今も起きているように思う。

ロシアの国内のことだ。

かの国ではプーチンの支持率がやけに高いそうだ。

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そんなバカなと思っても、実際そうみたいだ。

ここでABCD包囲網をNATOの膨張に置き換えてみるとだね。

ロシアの人たちはまさに大日本帝国の臣民にそっくりなように見えるんだよ。

あちらではこういうニュースは一切流さないで、米帝の悪だくみみたいなものだけが喧伝されているんだろうからね。

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まあ、西側の報道がぜんぶ正しいとは思わないけど。

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ロシア国民の現況はマスメディアが大政翼賛会になって政権に都合のいい情報だけを流すようになったときの怖さをまざまざとあらわしているように思う。


なんて、柄にもないことを囀っちまった。

いつものおいらに戻ろう。


今週木曜日も図書館に行って、この本を返却した。

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赤坂生まれの赤坂育ち、東京っ子中の東京っ子の安西水丸が書いた東京案内。

神保町やら浜松町やら上野恩賜公園やら、馴染みの土地土地になるほど、こういう見どころがあったのかと気づかさせてくれる。

もちろんイラストも豊富。佳い小冊子だよ。

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ついでに酒盛りの話も一丁。

今週は週初の日曜日に飲んだ。息子たちが二人とも家に来たんでね。

カミさん手作りの料理とヤオコーの手巻き寿司を用意した。

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で、例によってエビスで乾杯してなんだかんだダベッた。

いっぱい飲んで食った。

これが兵どもが夢の後。ここにはないけど、ワインの白も空けた。

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で、おいらは息子らを玄関で見送った後、バタンキューになった。

夕方4時頃に布団に寝っ転がってグッスリ寝た。

夜中や明け方に目が覚めてちょっと起きてまた寝るを繰り返した。

あれは翌朝の7時頃だったかな、ルカが棚の上からおいらをじっと見降ろしていた。

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おっさん、いい加減にしろよなと言われている気がした。

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なので、むっくり起きて、ネコたちに朝ご飯をあげて、自分もコーンフレークを食べて、朝シャンしてスッキリした。


スッキリしたついでに息子らと何を話したのか大部分忘れちゃったんだけど、覚えていることとしてはテレビドラマのことなんかを話した。

おいらが今回の朝ドラはよかったぞと話をふった。

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しかし、息子らは「らんまん」を見てなかった。

牧野富太郎? 誰、それ?

まあ、そうだろうな、おいら自身、30代のバリバリだった頃は、朝ドラ?見てるわけねえだろ、だったからなあ。


長男が今期のナンバー1はビバンだと言う。

ビバン? ああ、あれかとおいらが頷いた。 

こないだ一泊旅行をした時、仲間と〆張鶴を酌み交わしながら宿のテレビで最終回を見たもんでね。

あれだろう?モンゴルっぽいところが舞台の倍返しの奴が主人公のドラマ。

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そうそう、と息子が頷いた。ニノが弟だ。

ニノ? ああ、二宮和也ね。

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親父を演った俳優は誰だったんだ?やけに貫禄があって他を圧倒してたぞ。

とおいらが聞いたら。 

役所広司だと。

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なんか、すげえキャストなんだよ。

阿部寛は相変わらず目ん玉がぎょろっとしてたしね。

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皆さんは見てた?VIVANT。30代の男が一推ししたドラマ。


TBSが総力を結集したみたいだよ。

後追いでチェックしておいらが一番吃驚したのは、役所広司を脇役で使ったことだ。 脇役といっても、キャストの一番最後に名前が出てくる大御所の扱いなんだけどさ。

主役じゃないのは確かだ。

最近、おいらが役所広司主演のドラマで印象に残ったのは「THE DAYS」。

ネットフリックスが制作、配信した。

あの3.11、福島第一原発の事故を再現したドラマ。

役所広司は第一原発の所長を演った。

そりゃあもうねえ、ドラマの題材が題材だけにねえ。

目が離せなくなっちまった。

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その役所広司を担ぎ出して脇に置いたんだから、TBSは相当な覚悟を持って「VIVANT」を作ったんじゃないかな。


一方、俺らの飲み話はニノから例のジャニーズ問題に話が及んだ。

大どころの企業が事務所との契約を切るのは当たり前ということで、おいらと息子らは意見が一致した。

タレントには罪がないみたいなことを言う向きがあるけれど、勘違いも甚だしい。

各企業はタレントと契約しているわけじゃなくて、事務所と契約している。

会社と会社の話だ。

で、コンプライアンス上の大問題が起きてそれが世間に知れ渡った会社との契約を更新しないのは当たり前のこと。そんなの、これまでにもしょちゅう起きてることだ。


で、そこから、息子らの会社の中の話になったけど、それはまあ置いといて。

一丁前になったもんだ。

ちょっと前まではネコみたいにミャアミャア鳴いてたのにね。

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で、話はガメラのことになる。

なんでいきなりカメ型の怪獣が出てくるかというと、最近、ネットフリックスのラインナップに「ガメラ2レギオン襲来」が乗ってね。 

おいらがそれを見たからなんだけど。

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ガメ2が公開された頃、おいらは家族と一緒に仙台に住んでいてね。

長男が幼稚園児だった頃、一緒に映画館に見にいったんだよ。

なんで一緒に見に行ったかというと、あいつが怪獣が好きな年頃だったことはもちろんだけど、映画の前半の舞台が仙台だったからだ。

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仙台が舞台の映画を仙台の映画館で見る。それを息子にも体験させてやりたくてね。

そしたら、びっくり。仙台がなくなっちまうんだよ。

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今まで色んな怪獣が色んな街を破壊してきた。東京なんか、銀座やら新宿やらあちこちが滅茶苦茶にされた。

でも、その破壊は点的なものに留まった。

それがガメ2では仙台が一気に面で吹っ飛んじまったんだよ。

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まあ、吃驚したのはおいらの方で、息子はガメラの復活を信じていたんだけどね。

実際、映画では子供たちの祈りが通じてガメラは復活したよ、当然のことながら。

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そんなわけで、ガメ2はうちら家族にとっては特別な意味を持つ映画なんだよ。

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一方、怪獣といえばもちろんゴジラもいる。

これがまた復活する。

ジョン・ウイックを見た帰りにこのポスターが目に留まった。

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主演は神木隆之介と浜辺美波。言わずと知れた朝ドラのコンビだ。

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このうち神木は芸能界きってのヲタクとして知られている。

いわゆるラブライバーというやつだ。

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浜辺美波の趣味は知らないけれど、朝ドラの前の出演作が「シン仮面ライダー」だからねえ。

特撮好き女子の可能性は多分にあるのではないか。

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そんなことでお楽しみはこれから、豊作の秋なのだ。


〆はそういう秋に相応しい歌。

松田聖子 風立ちぬ


https://www.youtube.com/watch?v=No-yW4SgsP4&pp=ygUZ6aKo56uL44Gh44GsIOadvueUsOiBluWtkA%3D%3D

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