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2023年10月01日10:01

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『ソウルに帰る』感想

〜韓国で生まれフランスの養父母のもとで育った25歳のフレディは、ふとしたきっかけから初めて韓国へ帰ることに。しかし自由奔放な彼女は、韓国の文化や言葉になじむことができない。そんな中、フレディはフランス語が堪能な優しい韓国人テナの協力を得て、自分の実の両親を捜しはじめる〜<映画.comさんより>

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ル・シネマで予告を見て、絶対観ようと思っていました。これは、何かあると。
アイデンティティ探しの作品は基本、好き。

冒頭が、100点満点!!!!!
フレディはソウルのとあるゲストハウスに着くんだけど、従業員のテナがヘッドフォンで何やら音楽を聴いている。
フレディ(英語)「何、聴いてるの?」
テナ(英語)「韓国の歌謡曲よ」
フレディ、しばし聴く。そして、チェックインのためにパスポートを出す。
テナ「You are French!」
実は、テナは、母親がフランス語の教師ゆえ、フランス語が話せました。
年齢も近いこともあって、2人はいきなり仲良しに。
じわじわ面白味がある好スタート。

次のシーンでは、フレディは、テナの友達たちと共に、ご飯を食べている。
会話は、韓国語、英語、フランス語。
テナは、フレディのために、韓国語とフランス語の通訳をしてくれている。
フレディの外見は、本当、韓国人。でも、生まれたこの国のことは、何も知らない。
そこでダメ押しのように「典型的な韓国人の顔」と言われた時の彼女の気持ちたるや。

見た目は韓国人でも、一般的な韓国人のように、年長者や話しかけてくれる相手を敬うということは全くしないフレディ。
一方で、やりたいこと、試してみたいことは、はた迷惑でもとことんやる。
そして、嫌なことには、はっきりNOと言う。

実は、フレディは、もともとはフランスから日本へ飛ぶはずだった。
だが、台風で、飛行機は飛ばなくなって、代わりに、韓国へ急遽変更していた。
もしかして、これは運命だったのかも?

フレディは、当初、実の両親探しをする気はなかったものの、フレディの話を聞いたテナがハモンドという養子縁組センターの話をしてきます。
そこに行けばフレディの実の両親を探せるかもしれないと。
フレディの心は動き、テナに協力してもらって、ハモンドに行くことに。

※予告編
https://youtu.be/DJlW4Pwqw8I

前半は85点。かなり良いいんです。
なのに、なのに、後半は40点・・・。

2人がハモンドに行くと、最初はフレディが持っている情報が少なすぎて、無駄足になりそうに。
それでも、フレディが持っていた1枚の写真の裏に書かれていた番号から、有力な情報が得られました。

フレディの両親は離婚していました。
父親は海辺の街で暮らし、以前は漁師をしていたものの、今はエアコン修理等をやっています。
再婚し、娘が2人。父親からは会いたいと連絡が来た。
田舎暮らしが嫌だった母親は今どこに?連絡は来なかった。

そしてフレディはテナと共に父親に会いに行った。
おばあちゃんは何度も「ごめんね」を繰り返した。
ずっとテナが双方の間に入る展開になるかと思いつつ、父親の妹がそこそこ英語が話せるという設定で、ここは上手いなと。
(観てる方も疲れるもんね)

だが、父親は、フレディに会って以来、うざい程、韓国語でメールを送ってくるように。
フレディが読めないのをわかっているのか、いないのか。まあ、それが親というものなのかもしれないが。
父親「韓国語は(学べば)ためになるぞ」

そうそう、フレディは、バイセクシャル?と思わせるような描写あり。

2年後、フレディはソウルに戻ってきています。少しずつ韓国語がしゃべれるように。
アプリで出会ったフランス人の武器商人とデート。
「ミサイルは韓国を北朝鮮から守るためのもの」

5年後、フレディは武器商人のもと(フランス企業)で働いています。
出張で韓国を訪れたフレディは、恋人のマキシムと共に父親と叔母に会いに行きます。
マキシムのある一言で、気分を害したフレディは帰りのタクシーの中で「あんたなんか一瞬で消える、私の人生から一瞬で消せる」と言い放ち、マキシムを置いて、1人、街へ。

酔ったフレディにいきなりハモンドから連絡がきて、母親と会えることに。
後日、ついに会えて、メルアドをもらうんだけど・・・なんとも言えない終盤の展開。
(後半は、翻訳アプリも登場して、言葉の壁がかなり低くなっていく)

そうそう、最初に韓国に来た時、フレディが「初見演奏」について話すシーンがあって・・・。
「初見演奏は危険を察知しなければいけない」
この意味が、私、よくわからなくて・・・。
つまり、言葉、文化、習慣が違う国に来て、何が起こるかわからないから自分を守れみたいな?
でも、フレディは守るどころか、むしろ攻撃的だった。
で、エンディングがピアノ演奏。つまりその「初見演奏」に繋がって・・・。

アジア系フランス人が主役ということで『パリ13区』を思い出したり。

あと、父親が海辺で買ってくれたバレエシューズ。
フレディは途中、どこかで置いて行くんだけど、あれ、もっと意味を持たせたらいいと思ったな。

後半、ほんと、ぐちゃぐちゃになってしまって、モッタイなさすぎた。
テナとの友情関係に焦点を絞ってもよかったのでは?
後半のフレディが踊るシーンが長すぎだし、無駄なシーンもあちこちに。
着地点が、まるで見えず、ワクワクどころか、観客まで迷子に。
題材が良いだけに、本当、残念。もうちょっと整理してもらいたかったです。3.4☆
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