恐怖のハイテク住宅

今日はヒューマントラストシネマ渋谷で「スイート・マイホーム」を観てきました。

監督：齊藤工

配役（役名）：窪田正孝（清沢賢二）、蓮佛美沙子（清沢ひとみ）、奈緒（本田）、中島歩（柏原）、里々佳（原友梨絵）、松角洋平（甘利浩一）、根岸季衣（清沢美子）、窪塚洋介（清沢聡）、清沢サチ（磯村アメリ）他。

同タイトルのホラーサスペンス小説を斉藤工（監督名義では斎藤工ではなく斉藤工を使用）がメガホンを取り映画化した作品です。

スポーツインストラクターをしている清沢賢二はネットで見つけたＨＡホーム社の地下室に暖房設備を持つ「まほうの家」を妻ひとみと幼い娘のサチを連れてモデルルームの見学に行きます。
賢二はベテラン営業マンの甘利に地下のエアコンを案内されますが、幼い頃に父に受けた暴力により閉所恐怖症となってしまった賢二の意識は遠退き、父から受けた虐待を思い出します。
意識を取り戻した賢二は女性社員の本田から説明を受け、端末による遠隔操作で様々な設備をコントロールできる便利さに感心して帰り、賢二は実家の母美子に新居購入の相談をします。
賢二は実家の相続問題で悩んでいましたが、美子は長男の聡に継がせるので大丈夫だと賢二の新居購入に賛成します。
聡は父による虐待でひきこもりがちになっていましたが、賢二は美子の返事に新居の購入を決意します。

そして目ぼしい土地に家を建てる相談を本田にします。
本田は一級建築士資格を持つ建築士で、家族思いで愛想も良く、賢二は本田に設計を頼みます。
しかし、店を出ようとした時に甘利がしつこく自身の勧める建築士を押し付けようとしますが、賢二はもう本田に頼んだ後なので、甘利の勧めを断って店を後にします。

賢二はインストラクター仲間の友梨絵と浮気をしていましたが、友梨絵は自分の結婚が決まり賢二に別れを繰り出し、２人は別れる事になります。

賢二の家が建ち、ひとみが侍女を出産し清沢家は幸せの絶頂でした。
ひとみの友人たちが遊びにやって来ます。
その時、賢二は友梨絵から何者かが自分を陥れようとする動画を送って来たと相談のメールを受け取ります。
ひとみの友人の息子が地下室に入り込むと何かを見て気分が悪くなり、友人たちは帰ります。

ひとみからエアコンの音がうるさいと言われた賢二はＨＡホームを訪ねますが、甘利に不快な事を言われ賢二は怒って帰ります。
夕刻に本田がその事で謝罪にやって来ます。
ひとみは本田に夕飯を振舞い、和気あいあいとした時を過ごします。

賢二の勤めるジムに刑事の柏原が訪ねてきて、甘利の事を尋ねられます。
賢二は甘利を非難はしたものの訴えられる程の事はしていないと柏原に答えますが、柏原は甘利が賢二宅付近の雑木林で絞殺死体で見つかった事を告げます。

賢二は友梨絵と会いますが、友梨絵は夫に出ていかれて憔悴しきった顔をしていました。

賢二が帰宅すると、ひとみは家に誰かがいると酷く怯えていました。
美子と聡かせ訪ねて来て、長女のサチがうどんを強請ると美子とひとみは買い物に出かけ、賢二は聡に家庭内で問題を起こした父の事を尋ねます。

サチが１人で地下室に入って行き、賢二はサチを探して地下室に入りますが、閉所恐怖症が出て賢二は気を失い、聡に助け出されます。
そして聡は家中に思い当たる何者かが潜んでいる事を告げます。

柏原が賢二を訪ねて来て、友梨絵が首つり死体で見つかった事を告げます。
友梨絵は自殺をするような人間ではないので甘利が脅迫していたのではないかと賢二は柏原に告げますが、柏原はこれを否定します。

ひとみは何者かの視線を感じ、賢二が帰宅するとひとみは照明をつけずに怯えていました。
そして、乳児の二女ユキが何かを見つめているとひとみは呟きます。

賢二は社外研修で家を１日開けると、ひとみは恐怖に耐え続けます。
美子から聡がいなくなったと連絡が入り、賢二はひとみに電話をするとユキがいなくなったと言ってひとみが錯乱している様子が分かります。
賢二は急いで帰宅すると、警察が来ていて聡が刺殺されていました。
柏原の話によると聡はユキを守って背中を刺されていました。
病院に運ばれていたひとみと子供たちは無事でしたが、ひとみの様子がおかしいと賢二は感じます。

聡の葬儀を終えて賢二が聡の部屋に入ると柏原から電話が入り、犯人の心当たりを教えられます。
賢二はＨＡホームに電話を入れますが、本田は欠勤が続いていて、本田が妄想癖のある人間だと聞かされます。
甘利は本田の異常性に気付いていた事も知らされます。

賢二は家中を探し回、天井裏に入ると、そこはドールハウス制作場になっていました。
ユキの書き声が聞こえてきて、賢二はユキを探して地下室に入ると扉が閉じられ、本田がエアコンの温度設定を７５度に上げます。
賢二がぐっだりしているところに包丁を持った本田が入ってきます。
本田は包丁を捨てて何やら意味不明な事を口走り、包丁を手にした賢二は本田を刺します。

本田は婚約者を事故で失ってから他人の家族に自分の理想を重ね合わせて、理想を追い続けていたのでした。

目が覚めると賢二は病院ベッドにいて、柏原から報告を受けます。
実家に戻った賢二は美子に自噴が父を刺殺した事を告白します。
美子は賢二が自分と聡を守ったのだと賢二を慰めます。
ひとみから電話が入り、２人が元の家族に戻る事を誓いあい、賢二は帰宅します。
しかし、ひとみが見当たらず、天井裏に入るとひとみがいて、賢二はひとみに詫び、ひとこみを守る事を約束しますが、ひとみはユキの目に恐怖が映らぬようにと木の枝でユキの目を突いていたのでした。

新築の家に何かが潜んでいるサイコスリラーという予告編を見て、観に行ってきましたが予想外の展開でした。
俳優・斎藤工もいいですが、監督・斉藤工も今後が楽しみな存在です。
主人公の妻がサイコパスになってしまう救いようのない結末も恐怖でした。

公式サイトＵＲＬ
https://sweetmyhome.jp