要介護5の認知症の母は終末期を迎えている。告げられた寿命はとうに過ぎ、老人ホームの職員の努力の甲斐あって、延命できている。
毎日、面会に行く父に「今日はお母さん、どうだった?」と訊くようにしている。
「今日は元気だった。何か言っていた」
「駄目だな。日一日と弱っていく」
この繰り返しである。
恐らく毎日面会に行くのは父くらいだろうな。
45分間も面会できる。ただ、反応が乏しいから、父もどうしていいか分からない時がある。
「なるべく脳に刺激がいくように、と毎日話しかけるんだけど、どうしたものかな」
終末期だから、今の父のやり方が精いっぱいだと思うんだけどな。
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