今日の出来事：１８６７年−原市之進暗殺、１８６８年−北越戊辰戦争：長岡奪還戦、１８６８年−磐城戊辰戦争：第二次広野の戦い、１９０５年−戦艦「三笠」が佐世保港内で弾薬庫の爆発事故により沈没、３３９人が死亡、１９３７年−後楽園球場開場、２００１年−アメリカ同時多発テロ事件
今日は、原市之進暗殺です。原市之進は、水戸藩士で一橋徳川家家臣、藤田東湖の従弟です。１８６３年、一橋慶喜（後の徳川慶喜）の側近となり、慶喜の補佐を務めました。１２月３日、将軍後見職・一橋慶喜の発駕を３日後に控えたこの日の暮六頃、側用人兼番頭の中根長十郎（一橋家家臣）が暗殺されました。１８６４年７月１９日に慶喜の側用人（一橋家家老）であった平岡円四郎が暗殺されると、慶喜の側用人となりました。１８６６年、慶喜より幕臣として取り立てられ、後に目付に就任しました。原市之進は聡明で、慶喜に忠義を尽くしていました。その一方で、その功績を妬む者が多く、平岡円四郎と同様に奸臣と見なされました。そして、１８６７年９月１１日の早朝、同僚の鈴木豊次郎、依田雄太郎によって暗殺されました。二人は首を風呂敷に包んで逃走しましたが、二条城近くで原家の若党に討ち取られました。暗殺成功を知った鈴木豊次郎の兄・鈴木恒太郎は、趣意書を持って老中・板倉勝静の元に出頭しました。それによると、原市之進は徳川慶喜を唆して強引に兵庫開港の勅許を出させた為､反天皇・開国派と見なされて暗殺されました。その後、鈴木恒太郎は切腹しました。
次に、北越戊辰戦争：長岡奪還戦です。河井継之助が率いる長岡藩兵は、八丁沖を渡河して長岡城下へ攻撃を開始しました。長岡の本営で睡眠していた山県有朋は軍監・福田侠平に起こされ、そこで初めて異常を知らされました。前原一誠は、今町方面の薩摩藩兵が攻撃を開始したのだと勘違いしました。しかし、一時の混乱から立ち直ると、長州藩奇兵隊一番隊と八番隊に反撃を命じました。八丁沖東部戦線の亀崎陣地を守っていた松代藩兵は、長岡城の急報を知ると、極楽寺の本営を目指して松代藩六番狙撃隊と八番狙撃隊が急行し、長岡藩兵に挑みました。しかし、地理を知り尽くしてる長岡藩兵相手では防ぐ事が出来ず、六番狙撃隊長の海野寛男を始め多くの戦死者を出して敗走しました。山県有朋は。長岡周辺の新政府軍に対し長岡からの撤退を命令すると同時に、長岡南方の妙見高地への集結を指示しました。これは緒戦に河井継之助が榎峠と朝日山の奪回を行なった事からも判ったように、平城の長岡城の防御力は低く、長岡南方の妙見高地を確保して初めて長岡城は安全と言えました。たとえ長岡城を奪回されても、妙見の南方高地さえ押さえていれば幾らでも長岡城は奪い返せるので、混乱の最中でも南方高地への集結を命令したのです。大参謀を勤める公家の西園寺公知は命惜しさに部下を捨てて寝巻のまま信濃川を渡って関原へ逃走しました。こうしてまず、吉井友実が関原に、前原一誠が妙見の南方高地に、それぞれ撤退する兵士たちを掌握する為に向いました。そして最後に、山県有朋が報国隊軍監・福原和勝を伴なって妙見の南方高地地帯を目指して撤退しました。一方、長岡藩兵は遂に念願の長岡城奪回を果たし、６５日ぶりに意気揚揚と長岡城に入城しました。しかし、河井継之助の狙いは長岡城の奪回に留まらず、山県有朋が撤収を指示した長岡南方の妙見高地も奪取して長岡城の安全を確保し、信濃川を渡河して新政府軍の本営の関原も奪取すると言う「電撃戦」でした。しかし、これを行なうには長岡藩兵だけでは戦力が足らず、米沢藩兵を中心とする他の列藩同盟軍の援軍があって初めて実行出来るものでした。米沢藩兵は新政府軍の戦線を突破出来ずにいました。河井継之助は自ら、新政府軍の攻撃を視察する為に城北部の新町に向いましたが、そこで流れ弾が河井継之助の左膝下を貫き転倒しました。こうして、河井継之助は負傷してしまったのです。しかし、この長岡城奪還は、軍事史に残る快挙となりました。
その次に、磐城戊辰戦争：第二次広野の戦いです。浅見川を越えて広野を確保した広島、鳥取両藩兵は、２藩で前進しようとしました。しかし、列藩同盟軍から攻撃が加えられました。両藩には逆襲できるだけの兵力はなく、急いで撤退して陣地に籠もる事にしました。列藩同盟軍もそれ以上の攻撃をせずに撤退しました。
その次の次に、戦艦「三笠」が沈没です。「三笠」は、大日本帝国海軍の戦艦で、敷島型戦艦の四番艦です。奈良県にある三笠山にちなんで命名されました。「日露戦争」では連合艦隊旗艦を務め、連合艦隊司令長官・東郷平八郎大将が座乗しました。「日露戦争」終結直後の１９０５年９月１１日に、佐世保港内で後部弾薬庫の爆発事故のため沈没しました。この事故で３３９名の死者を出しました。弾薬庫前で、当時水兵間で流行していた「信号用アルコールに火をつけた後、吹き消して臭いを飛ばして飲む」悪戯の最中に、誤って火のついた洗面器を引っくり返したのが原因とする説や下瀬火薬の変質が原因という説もあります。事故当時、東郷平八郎は上陸していて無事でした。また、艦隊付属軍楽隊に着任していた瀬戸口藤吉も事故当時は上陸中で難を逃れましたが、軍楽兵の多くが事故で殉職しました。この爆発沈没事故は、秋山真之が宗教研究に没頭する一因となりました。現在は、神奈川県横須賀市の三笠公園に記念艦として保存されています。
そのまた次に、後楽園球場開場です。１９３６年に日本のプロ野球が始まりましたが、東京六大学野球の反発で神宮球場が使用できなくなりました。７月１日の東京でのプロチーム同士の初試合（東京巨人軍対名古屋軍）は早稲田大学の戸塚球場を借りて挙行せざるを得ず、東京で試合を開催する球場の問題が持ち上がっていました。このため、杉並区に上井草球場、当時の深川区に洲崎球場が造られましたが、上井草は３万人という収容人員に比して交通の便が悪く、洲崎は海岸沿いの低湿地に立地していたせいで満潮時に度々球場が浸水するという問題を抱えていました。このため、「日本初の職業野球」日本運動協会（芝浦協会）の創始者で、かねてからフランチャイズ制を提唱していた河野安通志や押川清は、東京の都心に職業野球専用の新球場を建設しようと計画しました。読売新聞社の正力松太郎や阪急電鉄の小林一三らの出資を仰いで、「株式会社後楽園スタヂアム」を設立しました。東京砲兵工廠が移転したため空き地になっていた国有地を払い下げで取得し、球場直属の野球部である後楽園イーグルスの本拠地として内野２階建てスタンドを持つ野球場が建設され、１９２７年９月１１日に開場しました。 しかし、正力松太郎が最大の出資者となった事で、巨人が優先使用権を獲得し、イーグルスは二番手に甘んじました。程なくして球場とイーグルスの不和によりフランチャイズは解消され、１９４０年頃からは完全に巨人のホームグラウンドとなりました。開場後、洲崎は程なく閉鎖され、上井草も使われなくなり、後楽園は完全に東京でのプロ野球興行の拠点となったのです。
最後に、アメリカ同時多発テロ事件です。「９・１１事件」とも言われるアメリカ合衆国で発生した、航空機を使った４つのテロ事件の総称です。４機の旅客機が、モハメド・アタを中心とするアラブ系のグループによってほぼ同時にハイジャックされました。彼らは操縦室に侵入して操縦し、２機をニューヨーク・マンハッタンへ、残り２機をワシントンD.C.へ向かわせました。実行犯のリーダー、モハメド・アタをはじめとする一部のハイジャック犯たちは、アメリカ合衆国国内にある民間の航空学校・ホフマン飛行機学校で小型機の自家用操縦免許（固定翼）を取得した後に、これらの機体の操縦方法を事前にフライトシミュレータで訓練していました。
�．▲瓮螢�ン航空１１便テロ事件：ボストン発、ロサンゼルス行きのアメリカン航空１１便（ボーイング７６７）は、乗客８１名・乗員１１名を乗せて、午前７時５４分に遅延出発しました。午前８時１４分頃にハイジャックされ、コックピットを乗っ取られました。午前８時２３分に進路を急に南向きに変え、午前８時４６分にニューヨーク世界貿易センターの超高層ビルであるツインタワー北棟（１１０階建）に突入し、爆発炎上しました。機は水平かつ高速で建造物に衝突したため、離着陸時の事故と違い機体の残骸はほとんど原形をとどめませんでした。１１便衝突の瞬間をフランスのテレビ局から取材に来ていた兄弟のカメラマンが、偶然撮影しました。この映像は、世界各国で放送されました。
�▲罐淵ぅ謄奪氷匐�１７５便テロ事件：ボストン発、ロサンゼルス行きのユナイテッド航空１７５便（ボーイング７６７）は、乗客５６名・乗員９名を乗せて、午前８時１４分に遅延出発しました。管制部とアメリカン航空１１便のハイジャックに関する交信を交わした後、午前８時４３分頃までにハイジャックされ、コックピットを乗っ取られました。直後にアメリカン航空１１便を追うようにニューヨークへ進路を変え、午前９時３分に世界貿易センタービルのツインタワー南棟（１１０階建）に突入し爆発炎上しました。アメリカン航空１１便と違い、強引な左旋回中に衝突したために多くの階を巻き込み、衝突時に多くの死亡・負傷者をだしました。またその衝撃の強さから、先に衝突した北棟より早く南棟が崩壊しました。１１便の突入ですでに多くの報道陣と見物人がビルの周りに集まっていた他、報道陣のヘリコプターも周辺を飛行していたため、数多くの映像と写真が記録されました。
��アメリカン航空７７便テロ事件：ワシントンＤ．Ｃ発、ロサンゼルス行きのアメリカン航空７７便（ボーイング７５７）は、乗客５８名・乗員６名を乗せて、午前８時２０分に出発しました。午前８時５０分ごろまでにハイジャックされ、コックピットを乗っ取られました。直後に進路を北向きに変えた後、南へ転回、その後東へ進路を変えました。最初の進路離脱から３分間は管制塔と機長が交信していましたが、通信不能となりました。そして午前９時３８分、バージニア州アーリントンにあるアメリカ国防総省本庁舎（ペンタゴン）に激突し、爆発炎上しました。激突の瞬間の映像がペンタゴンの駐車場の監視カメラによって記録されており、付近を通行中の多くのドライバーや歩行者によって激突の瞬間が目撃されました。映像によると機体はほぼ水平の状態で地表すれすれを滑走状態で飛行しながら、ペンタゴンに突入しました。アメリカン航空１１便と同じく水平かつ高速で建造物に衝突したため、機体の残骸はほとんど原形をとどめませんでした。
�ぅ罐淵ぅ謄奪氷匐�９３便テロ事件：ニューアーク発、サンフランシスコ行きのユナイテッド航空９３便（ボーイング７５７）は、午前８時４２分、乗客３７名（日本人１名を含む）（乗客３７名中４人はテロリスト）・乗員７名を乗せて、滑走路の混雑で３０分遅延で出発しました。９３便離陸のわずか数分後、アメリカン航空１１便が世界貿易センターに激突しました。乗客の機内電話からの通報によると、午前９時２７分にハイジャックされ、コックピットを乗っ取られました。オハイオ州クリーブランド付近で進路を南に変え、さらに南東へ向かいました。ワシントンへ向かうことを管制官に通告、標的はアメリカ合衆国議会議事堂かホワイトハウスであったと推測されています。午前９時５７分、機内電話や携帯電話による外部との連絡で、ハイジャックの目的を自爆テロと認識した乗客が機の奪還に乗り出します。午前１０時３分、ペンシルベニア州シャンクスヴィルに、墜落しました。乗客たちがハイジャッカーたちに反撃した際に「Let's Roll（さあやろうぜ）」を合図にした事で、「テロと戦うスローガン」とされました。
�ト鏗押Д張ぅ鵐織錙爾蓮�特に北棟で人的被害が大きく、死者は約１７００人（救護活動中の消防士を含む）でした。北棟および南棟の崩落による影響で、敷地内の他の４つのビルも崩落・炎上し、８時間後に敷地北隣の高層ビル・世界貿易センター７号棟もともに崩落しました。道路は完全に封鎖、世界貿易センターの地下をターミナルとしていた地下鉄やパストレインもトンネルの崩落で走行不能に陥りました。これらのことからニューヨークでは合計で２７４９人が死亡するという大惨事になりました。この事件以降、世界貿易センタービル跡地は「グラウンド・ゼロ（爆心地）」と呼ばれています。アメリカ国防総省本庁舎（ペンタゴン）は、大爆発が引き起こされてビルの一部が炎上し、全て崩壊しました。７７便の乗客・乗員全員が死亡し、１８９人の国防総省職員も死亡しました。こうして、航空機を使った前代未聞の規模のテロ事件となり、全世界に衝撃を与えました。その後、アメリカ軍は「アフガニスタン紛争」、「イラク戦争」を行う事になります。
今日の誕生日：源頼家（鎌倉幕府第２代将軍）、田沼意次、ハインリッヒ・エドムント・ナウマン、Ｏ・ヘンリー、尾崎行雄、フランツ・ベッケンバウアー、泉ピン子、清雲栄純、アニマル・レスリー、涼風真世、バッシャール・アル＝アサド、秋篠宮紀子、倉田てつを、矢作兼（おぎやはぎ）、小籔千豊、今岡誠、虻川美穂子（北陽）、前田啓介（元レミオロメン）、ひとりでできるもん、安田章大（関ジャニ∞）、松本薫、大島麻衣（元ＡＫＢ４８）、倉持明日香（元ＡＫＢ４８、フレンチ・キス）、二宮悠嘉（元ＳＤＮ４８）、森迫永依、ＲＩＮ（新しい学校のリーダーズ）
今日の記念日：警察相談の日
今日の「今日訓」：テロの生中継、あれから２１年です。本日は、警察への全国統一の電話相談番号「＃９１１０」から「警察相談の日」となりました。
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