そごう・西武「9月1日の売却」が正式決定、2度の延期を経てセブン&アイが発表
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セブン&アイ・ホールディングスによる傘下の百貨店子会社であるそごう・西武を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却することについて、2度にわたる延期を経て9月1日に実施されることが正式に決定した、ですか。今日(8月31日)、そごう・西武労働組合がストライキを決行、西武池袋本店が終日臨時休業する中、セブン&アイ・ホールディングスの取締役会で決議されましたが、フォートレス・インベストメント・グループがヨドバシホールディングス(ヨドバシカメラの持株会社)をビジネスパートナーとし、西武池袋本店の主要フロアにヨドバシカメラが出店することが計画される中、「株式譲渡に伴う百貨店事業の継続と雇用維持への疑念」を理由に労組側が反発、「情報開示なく株式譲渡の話が進行したこと」から先月に投票によってストライキ権を確立し、「9月1日の株式譲渡をしない」ことを解除条件としてストライキの通知を行ったと言うことですが、同日の取締役会で9月1日の売却を正式に決議、ストライキと言う手段も「空砲」に終わった恰好と言えますね。
2023年2月期までの直近4期連続で純損失を計上し、セブン&アイからの財務支援を含めて約3000億円の有利子負債を抱える借入過多で経営が苦境にあるそごう・西武ですが、売却先となるフォートレス・インベストメント・グループがヨドバシホールディングスをビジネスパートナーとすること、それ即ち池袋と渋谷と言う東京の2つのメガターミナルエリアが店舗空白地であるヨドバシカメラとしては、この両地域に絶好の立地の新店舗を出店できるとなると「これ以上の美味しい話はない」わけで、これで「あの西武池袋本店」のメインゾーンが「あのヨドバシカメラ」と化すのは決定的となった次第。
「百貨店事業の運営についてそごう・西武と協議していく考えを明かしていた」と言ってはいますが、ヨドバシカメラに百貨店事業の経験があるわけではなく、その「協議」でどんな形の結論が出るのかを考えると、そごう・西武にとっては「厳しい状況」になるのは目に見えていると言うのが「大勢」でしょう。業界全体として「冬の時代」にあると見られて久しい百貨店業界の中で、高級アパレルや宝飾品などのショップやレストラン、食料品のバリエーションの豊富さなどで百貨店本来のスタイルを維持しながら百貨店としての矜持を保ち続けている店の一つと言う印象のある西武池袋本店を擁する豊島区としても、その「矜持」が解体されていくことへの反発は半端ないようで、労組への同情や理解も結構あるように感じます。
池袋・渋谷とも、ビックカメラやヤマダ電機があり、「主要家電量販店があるのに何を言うか」という見方もあるようですが、両地域で新規参入のヨドバシカメラとしてはとんだ「敵役」となった印象がありますね。私は地元にヨドバシカメラがあるためか、近年では家電商品などの大部分をヨドバシカメラで購入、結構利用している一人ですが、やはり、「あの西武池袋本店」のメインゾーンが「あのヨドバシカメラ」と化してしまうのはちょっと抵抗があるのが正直なところ。ビックカメラもヤマダ電機も大同小異かもしれませんが、全国各地の系列店が殆ど統一されたような雰囲気となり、地域の個性とかというのがほとんどなくなるのが家電量販店の“あるある”と言え、池袋の「顔」的存在がそうなってしまうのは、なんとも想像したくないのが正直なところです。
記事では、「本日付での発表では、そごう・西武の「事業の継続」および「雇用の継続」に最大限配慮したリニューアルプランについてフォートレスに要請し、その結果、企業価値について300億円の減額を行ったほか、セブン&アイは連結子会社のセブン&アイ・フィナンシャルセンターのそごう・西武に対する貸付金約1659億円のうち約916億円を放棄することを決定した」としており、そごう・西武が株式譲渡の正式決定に伴い発表したコメントとして「今後は新たな株主のもとで百貨店事業を継続し、中長期的な企業価値向上をめざすとともに、お客さま、お取引先さまならびに、地域の皆さまのご期待に沿うべく、務めてまいる所存です」としていますが、どうなりますやら。何とか「共存の道」が確立され、労組が提起し懸念する諸問題が解決することを期待したいと思いますが……。
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