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2023年07月29日07:15

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「忘れられた30年」

 「結果にコミットする」と言われて、日本人は韓国人や台湾人遅れて中国人に追いつき追い越されていきました。今、半導体を中心にしてアメリカの危機感を持った「急ブレーキ」が起きて、中国と韓国、台湾それぞれに大きな変革を迫られています。しかしそれと同時に今中国にはぎ取られた産業が次々にASEANやインドに流れていっている時、日本がさらに「結果にコミットする」方向で全力を集中しても「経済復興を果たすことは困難」です。30年間「結果にコミットする世界」で煮え湯を飲まされた国際経済の舞台で、さらにプレーヤーが増える世界で、日本が勝ち上がることは深傷を負うばかりで、嘗ての栄光の再来は無理だと考えるべきだと思います。

 言ってみれば、日本が6年生までトップだった。そこから日本人が慢心して経済停滞に追い込まれた。その間中国や韓国、台湾に追いつかれた。しかし彼らもその先には行けないことが分かった。彼らは「結果にコミット」しただけだった。一言で言えば、日本にしか「ノーベル賞」は与えられていない。日本にしかハイレベルの技術開発ができない。日本にしか優れた新商品開発の土台がない。ここを説明するのに、逆のケースでご説明した方が分かり易い。「パリモード」や「高級ワイン」を日本で作ろうとして100年以上できませんでした。たまに「○○省受賞」などが生まれるが、日本は「本場」にはなれません。ピアノやバイオリンのコンクール受賞者はいるものの、世界から弟子入りに来るケースは少ないのです。それはなぜか?日本人が「結果にコミット」するからです。

 日本人には1868年の明治維新から、「西洋の文化や技術を自力で取り込んで近代化に成功し、日清日露大東亜戦争をへて、完全に自力であらゆる産業の自力開発の土台を築き上げました。その土台の上に1980年代の一人当たりの日本のGDP は世界経済史に残ろ発展を遂げました。日本には春夏秋冬の四季がありそこに地震大国、自然災害大国の中で常に改革発展を続けてきました。どんな苦難に出会っても必ず負けずに克服してきました。北海道でもお米を作れるように品種を改良したり、四国九州に橋をかけたり、サンシャインマスカットや紅はるかを開発します。世界一安全な「新幹線」を作り、地下鉄やバスは時間どおりに運行されます。これらは「雨、雪、熱、揺れ,飢饉」などの厳しい環境を生き抜いた民族が作り上げた文化(礼儀作法、謙虚さ、真摯な努力)の上に発展してきました。

 嘗ての高度成長も初めはアメリカのNASAが月面着陸用に開発したバカでかい「半導体」や今の冷蔵庫ぐらいに大きさのテレビ、手回しでかけるエンジンの自動車から始まって、品質、性能、価格で劇的に進化した商品を画期的な設計技術と生産技術で「誰でも一流家庭の生活ができる」ところまで完成させました。それをアメリカに潰された。喜んだ韓国、台湾、中国はそっくり持って行った。でも、彼らは日本を追い越せない。その先の開発をしようにも、土台がない。日本人は英語が苦手だと言う。それは欧米の文化や技術の書籍をすぐに翻訳して、広くだれでも理解できるようにするからです。

 今中国や韓国に肩を並べられたからと言って慌てることはない。「産業のコメ=半導体」をさらに進歩させて「積層半導体」や「超微細加工半導体」の開発や「AI 」「量子コンピュータ」、新しい「環境制御システム」や「自動運転車」「水素燃料生産システム」など日本が活躍しなければ実現しない課題がいくらでもあります。日本が次のステップに駆け上がり、世界をリードしてあげなければ、みんな行き詰まって世界中が「戦争だらけ」になってしまいます。古い感覚を捨てて下さい。本格的に軍備を整えてください。何のために?「世界の軍事力をコントロールする」ためです。世界中の兵器を持つ意味がなくなる最高の兵器を開発し続ければ戦争はなくせません。最先端の戦闘機のレーダー用の半導体に裏で細工を仕込むのです。ミサイル発射ボタンに連動して制御不能にさせるなど日本の技術力を平和利用するのです。

 「結果にコミットする=よその成果物を盗み、M&Aやヘッド・ハントで成果を出す」と言う安易な経営ではついてこれない「圧倒的な技術開発力」を目指して「第一次高度成長期」に誇らしく宣言した「ゴールデン’60(黄金の60年代)」に倣って、今「GOLDEN’20」を目指しませんか?

 
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