下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【32】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985421928&owner_id=5019671
mixi日記2023年07月09日から
テーマサイトは下記。
【「小さな家の窓」 という文章は窓が小さいという解釈か家が小さいという解釈かの2通りの解釈が出来てしま】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13462463.html
===========引用開始
質問者:東園寺質問日時:2023/05/12 23:45回答数:13件
「小さな家の窓」 という文章は窓が小さいという解釈か家が小さいという解釈かの2通りの解釈が出来てしまいますよね?
これを防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか?
===========引用終了
コメントを回収する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━引用開始
No.12ベストアンサー
回答者: 1311tobi 回答日時:2023/05/14 18:21
『日本語の構造』(中島文雄・1987年5月20日第1刷発行)
に下記の記述があります。
===========引用開始
さらに日本語の曖昧性は修飾語句が複雑なとき、それを受ける主要語への係り具合いがはっきりしないところによく現れている。たとえば「黒い目のきれいな女の子」の意味を考えてみよう。これはある科学者のグループが考案したもので、この文句は八通りに解釈されるという。まず「女の子」を少女を意味する単語と見て、これの修飾語がどう係わってくるか考えると、三つの解釈が可能である。1「黒い目のきれいな」=黒い目がきれいである・女の子、2「黒い目の・きれいな」=黒い目をした・きれいな・女の子、3「黒い・目のきれいな」=色の黒い・目のきれいな・女の子。次にこの三つの修飾語を「女」にだけかけて、そういう女の「子」と取れば、また三通りの解釈が成り立つ。あと二つは少し不自然ではあるが、7「黒い目の・きれいな女の・子」、8「黒い・目のきれいな女の・子」と解釈するのであろう。(P.103)
===========引用終了
「八通り」が正確か否かわかりませんが、よく考えずに修飾語を重ねるとこういうことになるそうです。実際には文脈などもあって、誤解を避けるることはできそうですが。
ご質問の例「小さな家の窓」 の場合、
「小さな家」なのか「小さな窓」なのかわぎらわしいかもしれません。
一般には「小さな家」の「窓」ととる人が多いでしょう。
厳密に考えるなら、
「小さな家の( )窓」
……( )の中は、「2階の」「北側の」etc.……が入ります。
もしくは
「家の小さな窓」と書くべきでしょうね。
「学校で行う予定の大きな催し」は
「学校の大きな催し」
ぐらいでしょうか。
これを「大きな学校の催し」とすると、誤解される可能性があります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━引用終了
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━引用開始
No.13
回答者: 1311tobi 回答日時:2023/05/14 20:22
No.12でコメントした者です。
>「正しい猫の飼い方」
……修飾の原則から考えると、「猫の正しい飼い方」のほうがマギレが少ないでしょう。
ただ、猫の飼い方に「正しい」とか「正しくない」とかはないのでは。
「礼儀正しい子供の育て方」なら……このままですかね。
>「あなたがポイ捨てしたお菓子の袋」
フツーに考えるとお菓子本体を捨てることはなさそうなので、このままでよいのでは。
無理に例を考えると
「あなたがポイ捨てしたお菓子は、お菓子本体は問題がなくてもポイ捨てしたお菓子の袋のほうが燃えないゴミで……」
相当無理があるような。
いずれにしても、おかしいかおかしくないかは、文脈にもよるでしょう。
先に「実際には文脈などもあって、誤解を避けるることはできそうですが」と書いたとおりです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━引用終了
ログインしてコメントを確認・投稿する