青ブタ おでかけ妹・インディジョーンズと運命のダイアル・怪物・ミーガン観てきたよ

■青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
TVシリーズのおるすばん妹も良かったですが、おでかけ妹も良かったですね。この作品の主人公はすごーく現実主義者的な思考をするけど人情家で、とても優しい。ふたり（？）の妹の接し方も、難しい立場なのに頑張ってます。まあ高校生ぽくないのですけどね。消えてしまったかえでを想って泣くシーンはこちらも泣けたし、今回の『みんなわたしよりもうひとりのわたしの方がいいと思ってる』のシーンも、花楓の悔しさと兄の無念が伝わって泣けました。今回あれあれと思ったのはスイートバレッタのセンターの娘。TVシリーズ観てた時は気付かなかったけど、雨宮天だったのか。で最後に今冬、再びの劇場公開（だよね？）の予告が。びっくりしました。だって話終わらないはずなんだもの。まあ最近の原作はずっと続きものなので、1クールあっても切りの良い終わり方はしないのですが。

■インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
原題はIndiana Jones and the Dial of the Destiny。そのまんまですね。ダイアルというのは、アルキメデスの発明した（ということにの映画ではなっている）アンティキティラ島の機械のことですね。冒頭は1940年台、おなじみのナチスvsジョーンズ博士のシーンなのですが、CGとは分からないほどインディが良くできてる。若い頃のハリソン・フォードがやってるとしか見えない。CG臭かったターミネーターのシュワルツェネッガーとは大違いです。お話も、列車バトルや街中でのカーチェイスなどおなじみのアクションを連ねながら、地中海沿岸地域を西へ東へ行ったり来たり。インディ・ジョーンズっぽいのですが、終盤の展開が自分的にはどうにも安っぽく思えて気に入りません。アンティキティラのダイアルは、超常現象を起こす機械ではなく、あくまでも自然現象を予測する機械という設定なのですが、その自然現象がね……。もうインディ・ジョーンズはこれで最後だと思いますが、これでいいのかよ、という印象でした。勿体無いなあ。

■怪物
ものすごい事件が起こるわけでは無いのですが。普通の小学生、その母親、担任教師、校長、子供の友人の父親などが、怪物的側面を見せるという話が、大きく三つのストーリーといって良いのかな。同じ時間軸を主要な三つの視点で描いたものです。明確な悪意を持った悪人、という人は出てきません。それぞれの登場人物が、それぞれの思いで行動した末に、後味の悪い結果に繋がってしまうというやりきれないお話でした。せつないけど、なかなか良い映画でしたよ。怪物は誰だ、という惹句は上手いですね。

■M3GAN／ミーガン
実際は『3』は『E』の鏡文字。幼くして両親を失った少女に、少女型のAI搭載お友達ロボットがあてがわれるホラーです。日本人が作ると『アイの歌声を聞かせて』になるのに、どうしてアメリカ映画ではAIやロボットは常に悪役なんでしょうね？　ベイマックスとかいくつか『良いロボット』もいますが、例外だよなあ。トニー・スタークの作るAIもすぐ敵に操られちゃうしな。本作は、ミーガン登場するまでの序盤が無駄に長くて、テンポ悪く感じました。2時間もいらんのや、90分で作れや……。アイデアは悪くないのですが、出来上がりを観ると平凡な作品になっちゃったなあ。もうちょっとミーガンには『少女を守る』という行動原理を貫いて欲しかった。フラッシュかスパイダーマン観とけば良かったよ……。


クレヨンしんちゃんの新作映画の予告がかかってて、衝撃でした。3Dになってました。すごい画が綺麗。鳥山明のキャラが3Dで動いても、もともと鳥山明が天才で360度あらゆる角度から見て破綻のない原作絵を描いているので、綺麗だなとは思っても造形そのものを凄いとは思ったことないのですよね。技術が鳥山デザインに追いついて凄い、という感想。ところがしんちゃんはねえ、どう考えても立体なんか意識してないデザインを破綻なく3Dに落とし込んでるのが凄い。ドラえもんみたいなCG臭さも感じなかったし。革命だ！　絶対観ないとは思いますが……。