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2023年06月30日11:30

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百人一首76番:法性寺入道前関白太政大臣の作品

法性寺入道前関白太政大臣が百人一首に残した作品は、、、

♪ わたの原
  漕ぎ出でて見れば
  久方の
  雲居にまがふ
  沖つ白波

です。

読みは、

♪ わたのはら
  こぎいでてみれば
  ひさかたの
  くもいにまごお
  おきつしらなみ

となります。

「まがふ」は、旧かなづかい。
「まごお」と、発音します。




崇徳天皇の時代、1135年に、内裏で歌合せが行なわれました。
https://note.com/joplinjp/n/n9ab3423c82de


題は「海上の遠望」。

わたの原    (大海原に)
漕ぎ出でて見れば
     (漕ぎ出てみれば)
久方の
     (雲に掛かる枕詞)
雲居にまがふ
  (雲と見間違えるような)
沖つ白波
       (沖の白波だ)



☆文法解説

1句:「わたの原」で、「わた」は海を指します。

11番でご紹介した参議篁の作品、

♪ わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人のつり舟

も同じです。

2句:みれば
   「見る」の已然形
   +接続助詞「ば」
3句「久方の」は、4句の「雲」に掛かる枕詞(まくらことば)です。

「天・空・日・月・光」などにも掛かります。
https://note.com/joplinjp/n/n4595a923939c


5句「沖つ白波」の「つ」は古い格助詞です。

「の」という意味です。
https://note.com/joplinjp/n/na86f4fd2bdb5




大海原の情景を詠った雄大な歌です。



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──────────
【法性寺入道前関白太政大臣】
https://note.com/joplinjp/n/nd4f5cf28656d




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