…「KINKS」/THE KINKS
本日は、われらが大先生、レイ・デイヴィスのお誕生日。
昨年は確か、THE KINKSのマイナーな名曲、みたいな感じで紹介した日記をアップしました。
今年はどうしようかなと思ったんだけど、記念すべきTHE KINKSのデビューアルバムを少し紹介してみようかなと思います。
さて、THE KINKSですが、1964年の2月にリトル・リチャードのカバー、“Long Tall Sally”でデビューします。
これ、実はTHE ROLLING STONESのレコードデビューよりも早かったりするんですね。
そして、3rdシングル“You Really Got Me”が空前の大ヒットを記録し、満を持して1964年の10月にリリースされたのがこのデビューアルバムということになります。
全14曲収録のうち、レイ・デイヴィスによるオリジナル曲が6曲。
これ、カバー曲が主流だった当時としては、オリジナルの占める割合が高い方でした。
THE KINKSって、カッチリとしたビートで確実に刻むというよりも、各楽器陣が微妙にズレていて、それが独特の間を生み出して、その間が生み出すグルーヴ感が凄くカッコいいのです。
僕はよく、“You Really Got Me”はVAN HALENよりも断然、THE KINKSの方が好き、と公言しているのはこの点にあります。
VAN HALENってエディーをはじめとした4人の圧倒的な技術で、まったくずれのない確実なリズムキープで曲を展開させるんだけど、それがあまりにも完璧すぎて僕なんかは物足りなくなっちゃうわけです。
やっぱり、“You Really Got Me”はあの間があるからカッコいいし、その魅力はこのデビューアルバム全体に散りばめられていて、とにもかくにも聴いていて楽しいアルバム。
それと、このアルバムで特筆する点と言えば、バンドをサポートするスタジオミュージシャンの面々で、例えばジョン・ロードがピアノで、ジミー・ペイジがアコースティックギターとマンドリンで参加しています。
“You Really Got Me”のギターソロはジミー・ペイジが弾いている、という都市伝説のような噂が一時期、広まったことがあったんですけど、それはペイジがスタジオミュージシャンで参加していた事実に、尾ひれがついた虚実だったりします。
実際にジミー・ペイジ本人が否定しているし、僕の友人なんかはその噂について
「ジミー・ペイジが本当にあのソロを弾いていたら、もっとまともなギターソロになってるだろ」
というのが、まあ、真実なのかな(苦笑)
あのハチャメチャ感があって、破滅的で、それが味になっているギターソロは、デイヴ・デイヴィスにしか弾けないです。
というわけで、取り留めなく語っていきましたが、60年代のブリティッシュロックに興味がったらTHE KINKSの1stはおススメです。
聴いてみたら、ビックリするぐらい聴きやすい、って思われるんじゃないかな。
そして、あの独特のグルーヴの虜になること、間違いないです。
そんなわけで、レイ・デイヴィス大先生、お誕生日、おめでとうございます。
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