足尾は、現在は合併して、日光市になっています。
江戸時代からの銅山として知られ、大量の銅が採掘されましたが、
明治時代に入ってから、極端に採掘量が減ったところで、
古河市兵衛が払下げを受けて経営を行って再建し、
20世紀初頭には、
日本の銅産出量の40%ほどの生産を上げる大銅山に成長しました。
それと同時に、日本最初の公害事件となる足尾鉱毒事件が起きました。
その後、1973年(昭和48年)に閉山になり、
1988年(昭和63年)にそれまで続いていた精錬部門も廃止されました。
足尾銅山の閉山から50年になりますが、
この足尾を45年に渡り描き続ける
埼玉県草加市在住の女性画家の個展が開かれているとの事で、
知り合いに勧められたので、今日観て来ました。
先日のNHKの県域ニュースで、
この知り合いがインタビューを受けていた事もありました。
絵画は、精錬所などの建物があった頃から、
煙突だけが残る現在までの姿が描かれていました。
中にはヘリコプターに乗って上空から見た様子も描かれていました。
それと同時に、公害で樹木が無くなった荒々しい山が、
少しずつ緑化されて来た様子も描かれていました。
絵も素晴らしいけれども、貴重な資料かもしれないと思いました。
僕は、就職した若い頃、仕事で何度か足尾に行きました。
当時は、日足トンネルが貫通はしていましたが、
出来たばかりで通行は出来ませんでした。
そのため、細尾峠と言う車のすれ違いも困難な所のある道路を通って行きました。
泊まった事も数回あります。
油絵の他にスケッチも何点か展示されていて、
こちらには足尾の町の風景がありました。
見覚えのある建物などもあり、懐かしくなりました。
足尾にはしばらく行っていません。
調べてみたら、2007年4月29日に長男と行ったのが最後のようです。
その後、町がどのように変化したのか、見に行っても良いかと思いました。
【今日の一句】
1時間 待ってられるかと 田舎者
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