■ビートルズを「赤の時代」と「青の時代」に分けて描く『映像の世紀バタフライエフェクト』
(CINRA.NET - 06月05日 19:10)
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ビートルズが歴史に残るバンドになった理由を考えてみた。様々な偶然がいくつか重なって奇跡が起きたんだと思う。以下個人的に思うところを箇条書きする。
�。何佑療刑佑�たまたま近所に住んでいて出会えたこと。２人の天才とはもちろんジョン・レノンとポール・マッカートニーのことだ。
ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンも天才だと思うのだが、如何せん孤高の天才だったため、彼の才能を量的に１０と表すとしたら、その１０の力しか出せなかった。ところが、ビートルズは、２人の天才がいたから、１０の才能が２つあって、お互いに影響しあって１０✕１０＝１００の才能として開花した。
��映画バックビートでも紹介されているが、ビートルズは、デビュー前、興行師アラン・ウィリアムズの紹介でドイツのハンブルグで数ヶ月間ライブ活動を行った。かなりハードな仕事だったらしいがこれで、演奏技術が向上し歌唱力が鍛えられた。
��ブライアン・エプスタインがマネージャーになったこと。この人はかなり有能なマネージャーで、音楽プロデューサーのジョージ・マーティンに引き合わせたり、アメリカ進出の際の空港での演出を画策した。また、メンバーにスーツを着させたり、礼儀正しい振る舞いを求めたのも彼だ。こういう計らいが、大衆受けの素地を作ったのだと思う。
�ぅ献隋璽検Ε沺璽謄�ンの存在。ビートルズのメンバーは、皆、正式な音楽教育を受けていない。それを補ったのが、ジョージ・マーチンだ。彼がいなかったらイエスタデイもエリーナリグビーもイン・マイ・ライフも生まれなかっただろう。
�ゥ献Д奸Ε┘瓮螢奪�の存在。彼はビートルズのレコーディング・エンジニアだが、特に後期の多重録音などその当時珍しかった実験的な試みに大きな役割を果たした。
��時代の流れ。１９６０年代というのは、第二次大戦が終わってから２０年くらい経ち、新しい文化が芽生え始めた時期だった。ビートルズの存在は、その時代の雰囲気にぴったりフィットしたものだったのだと思う。だからみんな飛びついた。
もうこんなバンドは登場しないだろうと思う。というのは、今は、人が何かをやるときは、必ずことの良し悪しを決める権威者みたいな人がいて、そこからはみ出すことはできないからだ。
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