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2023年05月25日11:29

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『ラストエンペラー』感想

〜「ラストタンゴ・イン・パリ」「1900年」で知られるイタリアのベルナルド・ベルトルッチ監督が清朝最後の皇帝・溥儀の生涯を映画化し、1988年・第60回アカデミー賞で作品賞をはじめとする9部門に輝いた歴史大作。溥儀の自伝「わが半生」を原作に、激動の近代史に翻弄された彼の人生を壮大なスケールと色彩豊かな映像美で描き出す〜
〜1950年、ハルピン。ソ連での抑留を解かれ、満州国戦犯として、母国へ送還された大勢の中国人戦犯の中に、清朝最後の皇帝・溥儀の姿があった。手首を切って自殺を図る。薄れゆく意識の中、波乱に満ちた自身の半生を思い起こしていく〜<映画.comさんより>

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日本初公開は1988年1月23日。
その頃はまだ私、それほど、映画ファンでは無かったのか?ずっと未見だった。
今回、ようやく、スクリーンで観ることができました!

いや、もう、観賞前にわかっていたけど、歴史が難しかった。
で、結局、今作も2回観たんですが、余裕ができると、ちゃんと作品の中で、歴史の説明があれこれされているのに気づく。
「溥儀は紫禁城の外では皇帝ではないが、紫禁城の中では皇帝である」
「外は共和制で大統領がいる」

ただ「東洋の宝石」としか紹介されなかった川嶋芳子については、調べないとわかりませんでした。

全編英語・・・。まあ、でも、あまりにも素晴らしかったので、最初以外は気にならなかったです。

「Open the door」って言うシーンが確か4回あるんですが、どれも印象的。
・所長が自殺を止める時
・アーモ(乳母)が連れ去られる時。可愛がっていたネズミをぶち当てる
・母親がアヘンで死亡した時。
・妻が連れて行かれる時。囁くように・・・。
外に出たくても出れなかった溥儀の人生。

1934年に、溥儀はついに満洲国皇帝となる。
だが実態は日本の傀儡でしかない。溥儀は実権無き、パペット皇帝。

大日本帝国は満洲で侵略の足場を固め、上海での無差別爆撃、南京での20万人以上の虐殺、真珠湾奇襲、そして満洲における細菌戦のための人体実験にアヘン生産を行っていた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%83%BC

※予告編
https://youtu.be/mTTeE1Lhbkg

ヴィットリオ・ストラーロの見事な撮影。
デヴィッド・バーン、坂本龍一、蘇聡による素晴らしき音楽。

いつまでも自分では結べない(結ばない?)靴ひもも何気に印象的。
最初と最後で、色が変わったコオロギ。
溥儀の利用されるだけの人生が終わった。

スクリーン上映に心から感謝。文句無しの5つ☆です!!!!!
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