参考　TVの中国叩きは自滅的行為。

https://ameblo.jp/takaomorimoto/entry-12725627632.html　からの転載です
（この文は私の政治のスタンスとは異なります　どうかご了承ください。ちなみに私は中国とは距離を置き、中国から経済の「自立」をし、東南アジア諸国・オセアニア諸国と関係を強化すべきであり、中国の野蛮な覇権主義に抵抗すべく防衛力の強化を求めます）

＞石原慎太郎が死んだ。
石原慎太郎が尖閣諸島の「都有化」をぶち上げて、それを受け継いで当時の野田政権は国有化を宣言した。
中国による日本叩きは加熱して、中国現地の松下電器の工場は焼き討ちされた。
薄熙来重慶市長などの親日系の政治家は軒並み失脚させられて、日本は中国における親日勢力を失った。

今度はTVが中国を叩いている。
これはまさに「天に唾する行為」である。
石炭から肥料や尿素を作っているとのことで、日本はトラックに使う尿素などを全量輸入しているが、その内、中国に５０％依存している。
ディーゼルトラック使う尿素がアドブルーという商品名で流通しているが、これが品薄により高騰している。
肥料も値上がり傾向にあり、用途によっては肥料が店頭にないという。

根底には米中に経済摩擦がある。
日本のマスコミは隷米構造死守が原則なので、中国叩きに精を出している。

もっとも、この事を批判してもしょうがない。

私は食糧危機よりも、電子・電器危機がやってくるのではないかと考えている。
仕事で必要な機材類は軒並みMade in Chinaである。
であるから、特に仕事で必要な機材は前倒しで手当しておく必要がある。

大口農家は肥料をJAや問屋筋から確保できているとの情報があり、私は今年の作付けへの影響はそれほど大きくないと考えている。
しかし、今年の秋になっても肥料不足などが解消されない場合には食料備蓄も必要となるだろう。

コロナ騒動は来月の３月には収束する。
４月になったら「コロナってなんだっけ？」という感じなっているだろう。
問題はその先である。
TVが中国叩きを止めないと、日中間での紛糾が製造や物流に波及してくる。

米国が言う台湾有事などは戯言である。
中台の経済的な結びつきの強さは相当に深いものである。
iPhoneは台湾のホンファイ資本が中国の工場で作らせている。
TSMCは米国で5nmの半導体工場を作るそうである。
地政学リスクの分散というが、米国に危機を扇動されて、米国へ工場を作るように誘導されているのではないか。
もっとも米国で5nmの工場が稼働するころには、台湾では4nmの先の3nmの工場が稼働している。
ちなみにTSMCが九州でSonyと合弁して作る半導体工場は22nm or 28nm と言われている。
それでもパナソニックが台湾勢に売却してしまった32nmの工場よりは先端ではある。

このTSMC工場の誘致も一筋縄ではいかなかった。
日韓関係悪化によってSumsungとの提携というカードを持てなかったからである。
安倍清和会政治の負の遺産を引きずっているのである。

すでに日本は電子工業で劣後している。
台湾・韓国・中国との協商関係を維持しなければ、日本の電子・電気産業の国際競争力を維持できない。
TVによる中国叩きは自滅的行為でしかない。
TVは【見ない・聞かない・買わない】に限る。

その代わりに、中国製の電子・電気製品を買えるうちに買っておいたほうが良い。