HDDの古いファイルを見ていたら面白い写真を発掘しました。
2012年撮影ですが、北海道三笠市にある鉄道記念館に保存されていた電気機関車です。
戦後直ぐくらいから作られた東芝製の炭鉱用機関車です。
狭い坑道を走るためか異常に幅が狭く、それでいて感電事故防止の為か架線が高い位置なのでパンタグラフが随分高所に設置されています。
これらは釧路の太平洋炭鉱で使われたそうです。
太平洋炭鉱は10年くらい前に閉鎖されたと記憶しますが、この炭鉱は海の底にあったんです。
釧路の沖合、海底下の深いところから良質な石炭が取れたのですね。
この機関車は架線から電気を取って走っていましたが、坑道の深いところに行くトロッコ牽引機関車はもっと背が低く、車高が130〜160cm位しかありません。
そしてバッテリー式の機関車で、防爆という構造でした。
坑道の中は引火性のガスが発生する危険があるので、電気機器で火花が飛ぶと大爆発を起こす可能性があるからです。
だからバッテリー機関車はもちろん、各種照明、無線機などは全て防爆構造と言って火花が飛び散らないようになっています。
このヘンテコな機関車は産業遺産と言って良いほどの価値があります。
こんなに薄っぺらくて背が高いから脱線したらたちまち転覆とかしなかったのか心配になります。
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