今週入学式だった人も多いと思いますが、まずはご入学誠におめでとうございます。
これまで自分自身の卒業式や入学式でも、また子供のものでも沢山のお祝いのお言葉を頂いて来ましたが、正直心に残っているというものはあまりなく、何となく似たり寄ったりだったなと感じる部分が大きいです。
そこで、僭越ではありますが、私なりのお祝いの言葉を、新入学の皆々様に向けて作ってみることにしました。一応中高生向けと言うことにさせて下さい。
「皆さん、ご入学おめでとうございます。
日本だけでなく世界中の人々はこの3年間、新型コロナウィルスに苦しめられて来ました。世界中の大半の人が辛い思いをした新型コロナウィルスですが、特に皆さんのような若い世代の人にとっては、一生心に残る行事ができないなど、本当に悔しい思いをしたことが多かったことと思います。
私はもう人生の半分までは確実に来た人間ですが、この年齢になると、皆さんよりも少しだけ分かって来ることがあります。
それは、どんなに悪いと思うことでも、必ず一つくらいは良い面があるということです。
それでは、今回のコロナウィルスが皆さんにもたらしてくれた良い面とは一体なんでしょうか。
一例を挙げれば、それは何らかのチャンスが訪れた時は、積極的にチャレンジすることが大切だと言うことを、嫌と言うほどに教えてくれたことだと思います。
恥ずかしい話ですが、私は、テレビ番組で見てここ行ってみたいなと思ったところがいくつもあるのに、結局ほとんど行けていません。友人とも、そのうち会おうなどと言っている内に10年も20年も経ってしまうこともよくあります。
今回のコロナで、本当にいつまた外に出られない時が来ても全く不思議はない、落ち着いたらやろうなどと思っていたらついに永遠にできないリスクがあることがよく分かりました。
人生には限りがあり、皆さんの若い時代もやがて終わりが来ます。
何らかのチャンスが来た時には、躊躇せずに積極的に行動していきましょう。どうしても面倒になったり、二の足を踏んでしまうことも多いですが、そういう時はコロナで動けなくなったことを是非思い出してみて下さい。
そうすることで、私のようにやりたいことの半分も、3分の1もできなかった悔いの多い人生ではなく、やり切った青春時代、悔いの少ない人生を目指して下さい。
皆さんにとっては苦しい3年間でしたが、このコロナの時期を若い時に経験していたことが後から良かったと思えるような、そういう方向に持っていけるように、心から応援しています。
〜つづく〜
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