生まれながらにして身の回りにネットが存在するという、
デジタルネイティブの【Z世代】が増えていくにつれ、
ネットに活躍の場を求める【ユーチューバー】も激増してますよね。
ただユーチューバーも飽和状態に入ってる感があり、動画の再生回数を増やすために、
ついつい過激な事をやってしまい、世間の顰蹙を買ったり、警察沙汰になるなんて事もあります。
【スーツ】という鉄道系ユーチューバーの方がいるんですが、
この方先日、自動車学校に通って普通運転免許を取得した途端、
一日でその免許を返納したんですね。
『えっ、どういう事?』と言いたくなるような、一瞬、意味が判らない感じですけど、
ネットでは『一日で免許返納はありえない』と批判がある一方、
『免許を取って、それをどう使おうと本人の自由だ』という擁護派も多くて、
賛否両論が巻き起こったんですね。
彼は大阪から豊中自動車教習所に通っていたんですが、その様子を動画でアップしてましてね。
彼は『受験勉強の約三倍ぐらい熱心に勉強した』と言ってまして、
その成果か、一発合格で運転免許を取得したんですね。
ただその過程で自動車を運転するうち、
『みんな交通ルールを守って運転していると想像していたが、実際には道路は無法地帯だ。
ルールを遵守していない人が多い状況において、
どのように事故を起こさない運転をするかが重要であり、
急な飛び出しなどの可能性を予見できなければ、本来自動車の運転は認められないのではないか』
と考え、記念に一度だけ運転をすると、すぐ運転免許を試験場に届けて返納しちゃったんですね。
間違いなく、日本で一番早く運転免許を返納した人になるでしょうね。
そっち方面のギネス記録も狙ってたのかもしれませんが。
彼は動画の中で、パンチで穴を開けた免許証を公開し、
裏面には取得した日と同じ日付で『申請による取り消し』と書かれていたそうでして、
対応に当たった職員の方は『・・・えっ、本当に返納するんですか?本当に?本当に?』
多分、三十回くらい聞いたんじゃないかと思いますね。
『運転しないのなら最初から免許をとるな!』というツッコミが来るのは百も承知でしょうが、
当人は『実際に自動車を運転する事で、真の意味での交通安全を理解するため』
というのが目的だと言ってますが、多分それより、
再生数の方が気になってるのは確かでしょうね。
『一日署長』とか『一日市長』なんてのは芸能人がよくやりますが、
『一日ドライバー』というのは今後出ないでしょうね。
「よく、誕生日の人が【本日の主役】って書いたタスキをしてたりするだろ?」
「あ〜あるね」
「この間、友達の誕生祝いのパーティーで、
やっぱり【本日の主役】って書かれたタスキしてたんだけど、
裏を見たら【明日から脇役】って書かれてたんだよ」
それはなかなか寂しいものがありますね。
微笑亭さん太
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