既に多くの報道がなされていますので、ご承知の方も多いでしょうが、
ロシアがウクライナに侵攻して1年になります。
侵攻する前、ロシアがウクライナ国境に部隊を集めているとの情報が流れましたが、
大方は、侵攻はないだろうとの見方だったと思います。
しかし、ロシアは侵攻しました。
侵攻した後、ロシアとウクライナとの国力の差から、
それほど時間が掛からないだろうと僕は思っていました。
しかし、これまた予想に反し、今日まで戦闘は継続しています。
ウクライナもロシアも戦死者の数を慎重に隠していますが、
ウクライナのポドリャク大統領府顧問は去年12月、
政府の推定としてウクライナ軍の死者数は1万人から1万3000人で、
けが人はさらに多いとしています。
ロシア軍の死者数は、去年9月、
ロシアのショイグ国防相が5937人と明らかにして以降、
死者数全体に関する発表はありませんが、
ウクライナの戦況を分析しているイギリス国防省は今月17日、
ロシア軍の兵士や民間軍事会社の戦闘員の死傷者数が合わせて
17万5000人から20万人、
この内、死者数は4万人から6万人とみられるとしています。
また、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)では、
ウクライナでは、子どもを含む530万人以上が国内で避難を強いられており、
1800万人以上が、国境を越えて国外へ避難していると推計しています。
これだけ多くの犠牲者を出している理由は、当然ロシアの侵攻なのですが、
ウクライナが抵抗した事も大きいと思っています。
古来から、国を守る事は当然の事とされ、多くの英雄譚が生まれていますが、
そのために、これだけ多くの人が命を失い、生活を失って、
それが本当に正しい選択だったのかとの気持ちになります。
侵攻が始まってから、本当に必要な戦闘なのかとの声は結構聞こえています。
平穏な生活を望む庶民の立場としては、ウクライナにしろロシアにしろ、
税金を納める先が違うだけのような気がします。
ロシアの方が強権的で人権感覚も乏しいのかも知れませんが、
程度問題はあるにしても、先ずは命あっての物種だと思います。
古来から、自分の国を守るのは当然の事とされて来ました。
それに反すると、売国奴などとも呼ばれて来た訳ですが、
しかし、ウクライナの惨状を見るにつけ、
国を守る事=国民の生活を守る事ではない事は明らかです。
「世の中がどうなろうと 毎朝1杯の紅茶が飲めれば良い」との言葉があります。
あるいはトルストイの言葉のような気がするのですが、
調べてみて、分かりませんでした。
ウクライナの状況から、日本国内でも防衛力強化の声が高まっています。
背景にあるのは、中国脅威論だと思うのですが、
毎回書いている通り、日本は海岸線が長く防衛には不向きな地形です。
日本が中国から攻撃を受けて勝てる訳がありません。
更に、若年層が減っている高齢社会でもありますし、
エネルギーも食糧も他国に依存しています。
こうした状況を踏まえれば、
日本は、戦争にならないような外交を行う以外ないと思います。
ウクライナへの侵攻が年を経過しても、先が見通せないでいます。
ここに来て、ロシアが核兵器を使うのではないかと懸念されています。
それによってすぐに第三次世界大戦にはならないかも知れませんが、
今までとは比較にならない被害が出る事も間違いありません。
1日も早い停戦を望むばかりですが、果たしてどうなるでしょうか?
【今日の一句】
陽の光 これは苦手と もぐらもち
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