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2023年02月23日17:55

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漫画文庫便り

今日は全国的に天皇誕生日。

いわゆる旗日、多くの勤労者が労働から解放される日だ。

しかし、おいらの場合は先月末に勤労者をやめてフリーマンになったんでね。

関係ない。むしろ困ることさえある。

行きつけのペインクリニックもお休みになったことだ。

なので、ブロック注射を打ってもらえない。

帯状疱疹後神経痛のやつがまだ治ってなくてね。右わきの辺りが疼く。動かすと痛い。

でもまあ、だからといってなんにもしないでいては痛いのばっかりが気になるので、なるべく普通に過ごすようにしなさいとお医者さんから言われている。

なので、おいらにとってのルーティーン、mixi日記をこうやって書いているわけだ。


昨日はペインクリニックのある土呂(トロ)に行ってきた。

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で、ブロック注射を打ってもらった。 

背中に三か所、麻酔薬を入れる。患部の神経が麻痺する。そうすると、じわーんと温かくなって痛みが薄らぐんだよ。


いつもはその後、医院の近くにあるレトロな雰囲気の喫茶店に寄ってランチを楽しむのを日課にしているんだけど、昨日はまっすぐ帰った。

なんでまっすぐ帰ったかというと、午後に大事な用向きがあったからなんだけど、その前に腹ごしらえをした。

カミさんが作ってくれたうどんを食べた。夫婦して朝ドラの録画を見ながら食った。

その名も黒カレーうどん。

といっても、そんなに真っ黒なわけではなかった。 これなら、サイゼリヤのイカ墨スパゲッティの方がまっくろくろすけだぜというレベル。

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お味の方もそんなに暴力的なものではなかった。といっても、それは辛さに耐性のあるおいらだからであって、カミさんは辛いわこれ!と叫んだ。

まあでも、おいらはもとよりカミさんも満足の味だったよ、生協の黒カレーうどん。

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暴力的な黒いカレーということでは、昔、そういうのがジャンプに登場した。

ブラックカレーだ。

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ひと味食った者は夢見心地で平らげる。 そして、病みつきになる。

さもあろう、そのカレーは麻薬入りだったってんだから。

そこまでやるかっ、週刊少年ジャンプ!って感じだった。

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とにかく黒いうどんでお腹が満ちたおいらは関係書類をつめた手提げを買い物かごに入れて自転車を駆った。

目指すはハローワーク浦和。

なにしろ、おいらはクマのプー太郎になったんでね。

雇用保険を申請してもらうものをもらわんとならん。

その事務手続をしてくれるのがハローワークなんだよ。

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昔の職安だ。そう呼ばれていた頃はけっこうアレな場所だったのかもしれないけど。

今のハローワークはあたりの柔らかい人達がせっせと事務作業をしている普通のお役所だよ。 まあ、かなりアレっぽい人を相手に電話で応対している職員さんの声がフロアに響いたりしていたので、そういう人も来る場所なんだろうけどね。

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とにかく雇用保険の対象は、働きたいんだけど働く場所がないという人に限る。

おいらみたいなもう仕事はいいやのプーは本来はアウトだ。

なにしろ、おいらが案内されたのは「生涯現役支援窓口」だからね。

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しかし、ここで帯状疱疹が役に立った。

「仕事は探すつもりなんですけど、帯状疱疹が痛くて今はそれどころじゃないんです」

「あれは痛いそうですからねえ」

「今日も午前中にブロック注射を打ってきました」

そんなんでおいらは目出度く雇用保険の対象として認めてもらえた。

まあ、43年間働いてきた65歳が相手なので、職員さんも突っ込むつもりはなかったんだろうけどね。


そんなことで、昨日は行けなかったんだけど、一昨日はブロック注射で楽になった後、レトロ喫茶店に寄った。 その名も「漫画文庫」。

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名前の通り漫画本がいっぱいなんだけど、今どきの漫画喫茶のようにお客がうつむいて押し黙って漫画本に食らいついているわけじゃない。

店内は4人掛けか二人掛けのテーブル席で、複数で来たお客さんたちは談笑している。

一人客は漫画を読むんだけど、くつろいだ感じが満喫とは違う。

そして全席、喫煙オーケー。 実際、タバコを吹かす人が大抵一人はいる。

ねっ、レトロでしょう。

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今、おいらはその店でかわぐちかいじの「沈黙の艦隊」を読んでいる。

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昔、ヒットした漫画だ。

どのぐらいヒットしたかというと、その当時公開された洋画の邦題がそれをパクった。

人呼んで沈黙シリーズ。

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おいらも当然読んだし最初はハマったんだけど。。やけに長い漫画なんでね。 

後ろの方で落ちた。

なので今、その後ろの方を読んでいるわけだ。

かわぐちかいじがあの長い作品で描きたかったのは米国が世界の盟主なわけじゃない、原潜一隻でその構図を変えることが出来る。

というようなことだったんじゃないかと思う。

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でも今、彼が描いたらストーリーはかなり変わったんじゃないかな。

昨日はニャンニャンニャンのネコの日だったけど、一方でロシアがウクライナに攻め込んでそれまでの世界を一変させた日でもあるんだからねえ。

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まあ、ロシアのことは置いといて。

そんなことでおいらは漫画にはそこそこ詳しい。

そういうおいらが今まではちゃんと読んだことがなかったんだけど、実際読んでみたら面白かった作品がある。

長谷川町子のサザエさんだ。

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これまた長い作品だ。それはもう「沈黙の艦隊」どころじゃない。

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おいらが読んだのは「よりぬき」の第5巻。

カミさんが図書館で借りてきた一冊だ。

東京オリンピックが開催された昭和39年の頃が舞台。

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どの辺が面白いかというと、4コマを通して当時の世相が浮かんでくるんだよ。

今、強盗事件の多発が問題になっているけど、昔もそれをネタにしたものが多い。ただし昔の方がのんびりした強盗さんだったとかね。

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それにしても、強盗は強盗だ。

おいらが馴染んでいたアニメのサザエさんとはひと味違うサザエさんがそこにはいる。

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アニメの方はねえ、日曜夜6時半からのあれをまったく見たことがないという人はあんまりいないと思う。

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そこには何年たっても年をとらずに平凡な日常を繰り返しているサザエさん一家がいた。 

なので、日曜の夕飯どきに家族みんなで見るのにピッタリだった。

おいらも見たよ。自分が子供の時も息子らが子供の時も。

息子らが子供の時といえば。。。

おいらは京都に単身赴任していた時期がある。 週末、家に帰る。 お鍋やなんかを皆で食べる。 心がやすらいだ。

しかし、日曜の夜は京都に戻らねばならないときだ。

そのタイムリミットを示すのがこのエンディングだったんだよ。 

1995年ということはおいらが京都に行くちょっと前の頃だ。

サザエさん ED(1995)


https://www.youtube.com/watch?v=HG8n_03IHh0


エンディングが終わってもひつこく予告編を見ていたよ、こういうの。

サザエさん 次回予告(んぐぁぐぐ)


https://www.youtube.com/watch?v=BClST5LjbpA


サザエさんが終わると日曜が終わる、会社やら学校やらに行かなくてはならない月曜がすぐそこだ、イヤだ。

と、引きこもる人達をサザエさんシンドロームと呼んだりしていたけど。

おいらの場合はそれどころじゃなくて、遠い京都に出立しなくてはならないサインだった
んだからねえ。 しんどかったよ。

まあ、いったん新幹線に乗っちゃうと、缶ビールかなんか飲みながらいい気分になってたんだけどね。


高校生だった頃はそういう自分を想像すらしなかった。

たぶんサラリーマンになるんだろうとなんとなく思ってはいたけれど、具体像があったわけじゃない。

その高校生時代に巡り合った漫画の巨星がまた一人亡くなった。

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訃報の記事の見出しにあるように松本零士といえば、ヤマトと銀河鉄道になる。

しかし、おいらが高校時代にハマったのはこれだった。

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おいらだけじゃない、クラスの男連中が軒並みハマった。マガジンが回し読みされた。

こんなことは「あしたのジョー」や「愛と誠」でも成しえなかった。


おいどんが亡くなったスケバンのためにヤカン酒を呑んで涙するシーン、泣けた。

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KCコミックス全9巻、今でもおいらの本棚に鎮座しているよ。

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あと、「ザ・コックピット」も何冊かあったはずなんだけど、漫画だらけの本箱のどこかにあるはずなんだけど、出てこなかった。

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松本零士が描いた第二次大戦時の日・独の兵隊の生きざまの短篇集だ。

ドイツの人はハーロックばりにかっこよくて、日本人はおしなべてハゲてたりチビだったりメガネだったりなのはちょっとあれだけど。 

あの人の戦争ものは読ませたよ。

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四畳半下宿と戦場、、松本零士を語るときの切り口はもう一つある。

それは彼が久留米出身だということだ。

いや、先月定年退職した会社にさ、久留米出身の奴がいてさ、通称はながっぱ。

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彼が呑むたびにわが故郷、久留米は二人の偉人を出したって自慢するんだよ。

一人はもちろん松本零士でもう一人はこの人。

赤いスイートピーに青い珊瑚礁に白いパラソルに瑠璃色の地球、、

色んな色の歌をヒットさせて、英語のタイトルまでRougeと来たもんだ。

松田聖子 Rock'n Rouge


https://www.youtube.com/watch?v=npQ1fybGze0


そして、松本零士にはもちろん煌めくSF作品群がある。

劇場版「宇宙戦艦ヤマト」が出たときおいらは大学生でね。

漫画好きのアニメ好き、本来だったら映画館の前に並んだ一人のはずだったんだけど、行かなかった。

根がひねくれ者なもんでね。

けっ、どうせテレビでやったのの総集編だろ、だいたい松本零士の原作だってなんだかお子様向けだったぞってな感じで背を向けてしまったんだよ。

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後年、あれは大学生がアニメを見てもいいじゃん、それがなにか?ということを世間に言い放ったアニメにとって記念碑的な作品だったことに思い至って、そのイベントに参加しなかったことを悔やんだんだけどね。

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もう一つの巨星、「銀河鉄道999」は週刊少年キングに連載された漫画は読んだ。

ただ、これまた途中で飽きちゃってねえ、落ちた。

なので、映画も見なかったんだけど。

数年前、てっぱく(鉄道博物館)に行くべく大宮からニューシャトルに乗ったときはへえ、やるなあと思った。

電車の発着を告げるベルがね、ゴダイゴのメロディだったんだよ。

懐かしいネームが並んでるなあ。

とっつぁんの納谷吾郎にナレーターは城達也と来たもんだ。

銀河鉄道999OP ゴダイゴ


https://www.youtube.com/watch?v=n7MbfsxCYi4


松本零士、享年85歳。 ご葬儀は奥さんを喪主として執り行われたそうだ。

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合掌


〆はおいらが昨日行ってきたハローワークにちなんだタイトルの二曲。

最初は数あるビートルズナンバーの中でおいらが4番目ぐらいに好きな歌。

The Beatles - Hello, Goodbye


https://www.youtube.com/watch?v=rblYSKz_VnI


そして最後は我らがユーミン。

松任谷由実 - Hello,my friend


https://www.youtube.com/watch?v=K6dmZhdCYs0
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