他国の方々のセンスが、日本人にとっては理解できないなんて事もあるわけですが、
以前、中国や台湾、韓国などで、頭に花を付ける【ヘッドファーム】なるものが、
ちょっとしたブームになった事がありました。
それは、花を髪飾りとして髪に付けるとかではなく、
頭のてっぺんから植物が生えているという状態ですね。
頭から桜の木が生えてくる【あたま山】という古典落語がありますが、
まさに【実写版・あたま山】みたいな感じですよ。
このヘッドファームは当時、老若男女問わず付けていて、
ファッションアイテムとしてイケてるという事らしいんですが、
日本人的な感覚としては、今いちオマヌケな感じは否めません。
その後このアイテムを、日本でも販売する企業が登場しましてね。
上海の工場から輸入してネット販売していたそうですが、
そもそもどういう時に使うのかが疑問です。
販売会社の社長さん曰く『強烈なインパクトを残すので、
歓送迎会やクリスマス、忘年会といったイベント時に向いています』との事なんですが、
この社長さんの頭の中が【お花畑】の可能性がありますよね。
実際に頭の上で植物を育てられたらいいですよね。
子供の夏休みの宿題なんかでも楽になりますよ。
朝起きて洗面所の鏡で頭の上を見るたびに【アサガオの観察日記】が付けられますからね。
うまくいけば頭の上で稲を育てて、夜中にお腹が空いたら、
夜食用のお米を収穫する事も可能ですよね。
頭だけではなくて、他のパーツでも植物を育てる事が可能になりましてね。
「あなた、脛でカイワレを育ててるんですか」
「そうなんですよ。でも、育ってくると、息子に食べられちゃうんですよね」
やはり親は子供に、脛をかじられちゃうものなんですね。
これに目をつけたディズニーが、
頭に花を咲かせたキャラクターが多数登場するアニメ【ハナと茎の女王】なんてのを作るわけですね。
体で植物を育てる事がブーム化してくると大変ですよ。
「あなた、体じゅうで植物を育ててらっしゃいますね。
胸の下からお腹にかけて一面に赤い花が咲いてますね」
「ええ、見てお判りの通り【バラ】ですね」
「あ、なるほど、部位的にはバラ肉ですもんね。耳から出ている黄色い花は?」
「もちろん【菊(聞く)】です」
「耳だけにですか?・・・お尻からも花が出てますね」
「これは【水仙】ですね」
「あ〜、トイレに行ったら【水仙トイレ】ですね」
環境にも優しい人が増えて、いいんじゃないですかね。
微笑亭さん太
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