医療従事者

2月6日(月)　〔第1220回　日記開始から5916日目〕


前回の入院は救急搬送による突然の入院、そして初めての入院。
今回の入院は計画入院であり事前に心と物品の準備をして臨んだ。
よって前回に比べて落ち着いて入院生活を過ごすことが出来た。

落ち着いた気持ちで過ごすと感じることも違ってくる。
特に感じたのは医療従事者のレベルの高さである。
レベルと言っても技術的なことは計る知識が無いので判らない。
レベル…正確に言えば誠意な対応である。


おれは社会人になってから50歳まで、ブライダル業界というサービス業に
携わっていたので接客に関する程度の善し悪しは判っていたつもりである。
しかし病院で目にした対応は飲食業界のそれとはレベルが違っていた。

特に思ったのはスタッフによる上下の幅が感じられなかったこと。
飲食業ではレベルが高い人と、そうでない人の差が大きいのが当たり前と感じていたが
この病院では、そうしたレベルの低い人を感じられなかった。
この場合のレベルとは技術レベルではなく意識レベルの話である。

やはり扱う物が顧客に対する満足度であるサービス業より、命その物を扱う
医療業界の方が必然と高い水準を要求されるのかな、と考えてしまった。

言葉使いが丁寧だとかそういう話ではなく、基本的な接し方。言ってしまえば
接する気持ち。その水準が低いスタッフが一定数どの水準の店舗にも存在するのが
飲食業であるが、この病院では感じられなかった。

病院によって違うと言えるかもしれないが、この病院は敷居の高い病院ではない。
サービス業で言えば客単価の高い店舗ではないのだ。それなのに意識レベルが低い
スタッフが見受けられないのである。これは軽い衝撃であった。


画像はイメージ

病院内は役割によって制服が違う。どの制服のスタッフさんも意識の低い人は
見当たらなかった。対して患者は行儀の良い人が多かったが、そうでない人も
見受けられた。これはサービス業も医療業界も同じらしい。

余談だが、
金を払う側は神様と思っている人が未だに居るみたいだが神様を履き違えている。
神様は文句を言わないし意見もしない。人の願いを聞くだけである。

医療従事者は患者の願いも聞き、その願いを叶えもする。
神様以上の働きをしていると感じた。


続く