下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【30】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983718504&owner_id=5019671
mixi日記2023年01月14日から。
テーマサイトは下記。
【色名】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13329287.html
===========引用開始
質問者:潮来のメロディー質問日時:2023/01/28 07:29回答数:1件
白・黒・赤・青・黄・緑・紫
桃・紅・藍・金・銀などのように発色材料に由来せず、純粋に色合いそのものを表す言葉はこれくらいでしょうか。
それと、これらは言葉としての性質が同じでないのが気になります。
名詞の前に付いて修飾語となる時に「い」を付けて形容詞化出来るものとそうでないものがあります。また頭に「真」を付けて形容動詞化出来るものとそうでないものがあります。なぜでしょうか。
===========引用終了
昔書いたはずだけど見つからない。
再度まとめておく。
昔あるかたに教えてもらったこととほぼ同様のことが下記に書いてある。
【「白・黒・赤・青」が抜群に“由緒正しい4色”である納得の理由】
https://diamond.jp/articles/-/314965?page=5
ただ、〈抜群に“由緒正しい4色”である納得の理由〉なんてあるのだろうか。
おそらく、日本語で古い歴史をもつのが、「白・黒・赤・青」の4色。大昔からなじみがあった。だから4色とも「○い」という形容詞?用法が生まれた。
その次のランクが「黄」と「茶」。だから2色とも「黄色い」「茶色い」という用法がある。
あとはなじみが薄くなるので「紫」もしくは「紫色」のような形になる。
あまりにもきれいに説明できて、真偽があやしくなるほど。でも説得力がある。
なじみがあった4色だから「○い」という形容詞?用法が生まれたのはなぜ? と訊かれたら、答えようがない。〈納得の理由〉なんてものもない。
「そういうものなのでは」としかいいようがないのでは。
質問にある〈頭に「真」を付けて形容動詞化出来るものとそうでないものがあります〉はどこまで含むのだろう。
真っ白
真っ黒
真っ赤
真っ青
まではOKだろう。
真っ黄色
真っ茶色
もかろうじてアリかな。
「真緑」「真紫」あたりもいわなくはなような……よくわからない。
いずれにしても「形容詞?用法」と同様で、なじみのあるものは形容動詞としても使えそう。
以前「まっ暗い」なんて話もあった。
【日本語の未来は真っ暗い goo〈1〉〜〈4〉】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12712457108.html
ふむふむ。このときには下記をひいている。割に知られている話なのかも。
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【日本語センター 赤い、青い、緑い???】
https://www.nihongo-c.jp/blog/blog-entry-48.html
===========引用開始
「色の名前+い」の言葉がある色は、赤・青・白・黒の4色だけです。
「色の名前+色+い」の言葉 がある色は、茶・黄の2色だけです。
その他の色は全部「色の名前+の」で表現します。
(もちろん、「赤の、青の、茶の」という言い方もありますが、ここでは
「+い」、「+色い」の表現ができるかどうかという点に注目してください)
===========引用終了
「真っ赤(か)」「真っ青(さお)」「真っ白」「真っ黒」
「真っ茶色」「真っ黄色」
あたりはフツーだろう。
「真緑」「真紫」……etc. も話し言葉ならいえなくはない気もするが、△だろう。
「真っ赤」「真っ青(さお)」「真っ白」「真っ黒」「真っ茶色」「真っ黄色」のうち、「い」をつけられそうなのは、「真っ白」「真っ黒」。ただしすでに書いたように、立項していない辞書も。
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ただ……。
聖徳太子が制定したとされる冠位十二階では冠に6つの色がついていた。
https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=580
===========引用開始
冠には紫・青・赤・黄・白・黒の色を配し、大小はその色の濃淡で区別した。
===========引用終了
基本の4色のほかは、黄と紫かぁ。茶はどうした(泣)。
唐突に思い出したのは塩原多助の話。
愛馬の「あお」は青い馬ではなかった。「蒼ざめた馬」は聞いたことがあるけど「青い馬」がいたら怖い。たぶん「青鹿毛(あおかげ)」だったのでは……って話を昔読んだ。ネットだと……下記あたりかな。
【洗足池の馬】
http://noonuki.livedoor.blog/archives/2301637.html
===========引用開始
あおかげ、という馬体の色がある。青鹿毛と書くのだけれど、青くは無い。ほとんど真っ黒である。
アオ、という馬はほとんど黒い馬だ。なんとなれば、かの塩原多助一代記アオの別れのあおは黒い馬である。
===========引用終了
あと、青信号という呼称も、緑になじみが薄いのかも。
【「緑」なのになぜ青信号? 今さら聞けない交通信号機にまつわるトリビアな話】
https://motor-fan.jp/mf/article/25292/
===========引用開始
では、なぜ、「青信号」に変わったかというと、その理由には諸説あるが、導入当初、新聞が「青信号」と表記したことをきっかけにその呼び名が世間に定着し、法令も「青信号」書き換えられたという説が最も有力。いずれにしろ、日本では元々「緑色」という概念が希薄であり、「青葉」、「青りんご」、「青々とした新緑」など、緑色のものを「青」と呼ぶ習慣が根強く、「青信号」という呼び名が自然に定着したというわけだ。実際は緑色なのに「青汁」というのも、その流れと言えそうだ。
===========引用終了
そうか。「青葉」も「青リンゴ」も「青汁」も……みんな緑だ。
「緑茶」の立場は……知らん、知らん。
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