…休日。
朝5時半に起床し、いつものように洗濯を始める。
午前中、DVDでルイス・ブニュエル監督のメキシコ映画「愛なき女」と、ロバート・ワイズ監督の「傷だらけの栄光」を。
昼から、同じくDVDでアンソニー・マン監督の「秘密指令」を再見しました。
夕方、奥沢の銭湯 ” 松の湯 “ にお風呂に行く。
☆「愛なき女」(1952)監督 ルイス・ブニュエル 出演 ロザリオ・グラナドス、フリオ・ビラレアル、ティト・ジュンコ、ホキアン・コルデロ、ハイメ・カルペ、サビエル・エルナンデス・ロヤ
ロザリオは貧しい家庭の事情からモンテロ氏と結婚し、愛のない生活を送っていた。家庭では夫が絶対で妻は意見も言えない。
ある日、長男のカルリオスが父から理不尽な叱られ方に反抗して家出した。それを救ったのが林業技師フリオで、森からカルリオスを連れ戻して以来、家族ぐるみのつきあいとなる。
ロザリオとフリオはたちまち愛し合い駆け落ちしようとするが、夫の急病や息子のこともあり機を逸し、フリオは独りブラジルへと旅立つ。
歳月が流れ、やがて息子2人が医者になり診療所を開設するという夢が実現しかけた矢先、夫の事業が傾き資金ぐりが難しくなる。
その折も折、ブラジルからフリオ死亡の知らせが届き、多額の遺産の相続人は次男ミゲルであると言う。
カルロスは猜疑心にかられ……。
あの!「ビリディアナ」や「忘れられた人々」「昼顔」等などの名作揃いのルイス・ブニュエル監督のメキシコ時代の作品です。
原作はギイ・ド・モーパッサンによるメロドラマ小説「ピエールとジャン」であります。
あまりにも ” 普通の作品 “ であることが気に入らないのか、ブニュエル監督は本作を〈自己ワースト作品〉として挙げています。
でも、ブニュエル作品であることを気にしないでサクッと見ると、なかなか出来の良い、面白い映画でしたけど、ね。
やはり自らの若かりし頃の作品であり、映画作りの基本中の基本を押さえて、キチンと作ったことがこっ恥ずかしいのだろうか。(笑)
☆「傷だらけの栄光」(1956)監督 ロバート・ワイズ 出演 ポール・ニューマン、ピア・アンジェリ、エヴェレット・スローン、アイリーン・ヘッカート、ハロルド・ストーン、サル・ミネオ、レイ・ストリックリン、ロバート・ロッジア
ニューヨーク、イーストサイド。イタリア系移民の息子として生まれたロッキー。盗み、ケンカ、少年院からの脱走を重ね、軍隊に入隊するが上官を殴って脱走してしまう。
逃亡中の資金稼ぎに始めたボクシングで連勝を重ねるが、軍法会議により1年間の重労働を課せられることになる。そこでボクシングのトレーニングを積み、出所後はプロボクサーとしてキャリアを重ねていく。
生活を支えてくれる妻ノーマと子どもにも恵まれ、世界チャンピオンとの再戦を控えたある日、昔の知り合いから八百長を持ちかけられる。
貧しい生活からのし上がり、ミドル級のタイトルを獲るまでに至った実在のボクサー、ロッキー・グラジアノの型破りな人生。
映画史に残るボクシング映画の傑作であります!
アメリカの元・ボクシング世界ミドル級チャンピオン、ロッキー・グラジアノの半生を描いた伝記映画。
ロッキー・グラジアノの若い頃、非行に走ってどうしようもないアクタレ時代を刻銘に描いています。
若きポール・ニューマンがとても良い。
…じつは、当初、ジェームズ・ディーンが演じるはずだったのだけれども、撮影直前に例の交通事故死、急遽ポール・ニューマンに役が回ってきたのだとか。
もし、ジミーが演じていたら、それはそれで面白そうですよね。
…佳い映画でした。
☆「秘密指令」(1949)監督 アンソニー・マン 出演 ボブ・カミングス、アーレン・ダール、リチャード・ベースハート、リチャード・ハート、アーノルド・モス、ノーマン・ロイド、チャールズ・マックグロー、ポーラ・ボンディ
1794年7月、フランス王国、パリ。独裁的権力を手に入れようとしていた革命家マクシミリアン・ロベスピエールは、処刑者リストの秘密ファイル ” ブラック・ブック “ が盗まれたことを呼び寄せた検事デュヴァルに伝え、それを捜すように指示する。
デュヴァルに扮していたチャールズ・ド・ビニーは、かつての恋人マデロンの協力を得たド・ビニーは、ロベスピエールに捕らえられたバラスを救い、ブラック・ブックを手に入れようとするのだが……。
…2度目の鑑賞です。
昨日見たばかりの本作を、なんでまた今日再見したのかと言うと。
…やっぱり、映画っつうのは体調の良いときにキチンと集中して見ないとイカンということですな。
昨日は集中できずに、薄らボンヤリ見ていたせいか、まったく喰いつけなかったんですけど、今日はしっかりと見ることが出来ました!
…フィルム・ノワール仕立ての歴史劇、なかなか面白い映画でありました。
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