mixiユーザー(id:2473187)

2023年01月24日00:40

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「舞いあがれ!」の貴司の設定は不自然

「舞いあがれ!」で貴司は元店主の八木から「デラシネ」の鍵を渡され、再度開店しますが、4年後も(一旦閉店に追い込まれたはずの)かつての「デラシネ」と同様の運営を行っていて、暇な時間に短歌の制作まで行っているという展開です。

時代考証的に考えると、この当時は「BOOK OFF」やネット中古店の隆盛などがあり、そのためか「デラシネ」のような旧来型の古本屋は厳しい立場に追い込まれており、「デラシネ」の元店主・八木は一旦店を閉めた経緯があったはず。

時代考証が1980年代以前なら、貴司が短歌をつくりながら旧来型の古本屋を運営している設定でも問題ないと思うのですが、何か新しいアイディアを発案したという設定にしないと、「デラシネ」がかつて閉店に追い込まれただけにリアリティが感じられないです。

舞が最新の規格「JIS Q 9100」を取得しようという設定なのに、貴司は(八木が「デラシネ」が失敗していたにも関わらず)かつての「デラシネ」のようなのんびりした経営を行っているというのは違和感を感じます。

現代を扱ったドラマでも20世紀感覚のドラマであればこんな書き方はしませんが、「JIS Q 9100」取得といった21世紀感覚の描写がある割には「デラシネ」は不自然な感じがしてならないです。

また、「舞いあがれ!」では、舞や久留美、舞の家族、「なにわバードマン」の人たちが必死に頑張って自分たちの夢を叶えようとする描写が見られましたが、貴司だけは努力とは無縁の登場人物です。
(貴司は商業的に成功する展開が示唆されていますが、短歌を生み出そうとする苦悩のような描写がこれまでは全くありません)

やはり、貴司は「カムカムエヴリバディ」の雪衣や「ちむどんどん」の矢作のような、主人公もビックリのスタッフの溺愛キャラなのでしょうか?

(主人公ならある程度のご都合主義は黙認しますが、ドラマの本筋から考えたら重要とも思えない登場人物に脚光を浴びせて、主人公もビックリの強運の持ち主にしてしまうというのは違和感を感じてしまいます。かつての朝ドラに同様の人物がいたら、お手数ですが教えていただけると嬉しいです)

貴司だけはこのドラマから浮いているように見えますが、それが度を越えてしまうと「カムカムエヴリバディ」や「ちむどんどん」のように、本編のドラマの質も落としてしまわないか不安です。
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