mixiユーザー(id:17855561)

2023年01月18日00:01

22 view

死体放題

人が亡くなった時、今の日本では火葬するのが当たり前ですが、
その昔、土葬にしていた時代もあったわけですね。


土葬から火葬へと移り変わっていったのは明治時代のようですが、
その変遷時、遺体を燃す際の煙と臭いに反発が強かったんですね。
驚く事にその解決策として『美味しい匂いにしたらどう?』と主張した方がいたそうですね。


明治十九年の読売新聞に
『死んだあとまで厄介な人の亡骸、静岡にては臭気を変じて芳ばしくする為に、
焼くとき味醂と醤油を少々撒布すべしと云し人もあり』という記事が載ってるんですね。
焼く時死体に、味醂と醤油をかけろと言ってるわけでして、
これはもう火葬じゃなくて【調理】ですよね。


「匂いさえ良ければ許される時代があったんだね。
だけど葬式に出たら、そのうち良い匂いがして『お腹空いたな〜』なんて思っちゃうのは不謹慎だよね」
「逆に醤油と味醂の匂い嗅いだ時、いつも死体を思い出してしまって、ご飯食べにくくならないのかな?」


ちなみに平成時代には、バキュームカーの吸引時にタンクから出る空気を
チョコレートの香りに変化させる発明が話題となった事があったそうですから、
この美味しい匂いにするアイデアもアリなのかもしれませんね。


葬儀と言えば【棺桶】というのが必需品となりますが、最終的には燃やしてしまう物とはいえ、
個性的な棺桶が出てくるかもしれませんね。


「お宅の葬儀社は、色々と個性的な棺桶が置かれてるんだって?」
「はい、さようでございます。ゆっくりご覧くださいませ」
「・・・何か【リサイクルマーク】がある棺桶とか、
【防火・検定済】なんて書かれてる棺桶があるけど、これは大丈夫なのかな・・・
この棺桶には『500W ・3分30秒 1500W ・1分10秒』って書かれてるけど、これは何?」
「仏様の加熱時間でございます」
「コンビニ弁当じゃないんだから。この棺桶にも何か書かれてるね」
「はい。『レア二千円・ミディアム五千円・ウェルダン一万二千円』仏様のお焼き加減でございます」
「選べるの?少なくとも、レアは嫌だな・・・もうちょっとお得な棺桶はないの?」
「でしたらこちらがよろしいかと。お金が儲かる棺桶でございますから」
「お金が儲かる棺桶?どういう事」
「参列者が棺桶の小窓を開けるのに、一回五十円です」
「お金取るの?それは顰蹙買うだろ。そういうのじゃなくて、他にお得なのはないの?」
「それでしたら、こちらの棺桶でございますね」
「へえ〜普通の棺桶に見えるけど、何が得なの?」
「お買い上げいただいた方に限り、二つ目半額の特典付きです」
これは即行で、誰かに息を引き取ってもらわないといけませんよね。


微笑亭さん太
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年01月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る