mixiユーザー(id:17855561)

2023年01月08日00:11

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標準の速度に、倍々

昔に比べてテレビの視聴率が格段に低かったり、
映画館にお客さんが足を運ばなくなった大きな原因に
『ネットでの動画配信の充実』というのが挙げられますよね。


昔のように、ドラマが始まる時間には、お茶の間のテレビの前で、
お茶とお煎餅を用意して万全の態勢で開始を待つという時代ではありません。
見逃し配信はもちろんの事、リアルタイムでのネット配信もあったりしますから、
視聴率が振るわないのは当然とも言えるでしょうね。


ドラマや映画の動画配信やユーチューブなどの動画コンテンツを見る時に
標準よりも速い速度で再生するという【倍速視聴】をする人が増えているそうですね。


録りためたテレビドラマをまとめて見ようとしたり、長めの動画を見る場合、
時間に余裕がないからという理由で、十秒や三十秒先まで早送りするスキップ機能や、
通常の一・三倍とか一・五倍のスピードで見られる機能を利用する人が多くなってましてね。


倍速視聴を利用する方の理由というのは、
『海外ドラマを見るときは字幕を読みながらなので、
一・三倍くらいのスピードがちょうどよく感じるし、
CMもスキップさせれば一時間ドラマが三十分くらいになるので時間が短縮できる』との事ですね。


「倍速で見ると時間が半分くらいで見られて、時間が節約できるんだよ」
「へえ〜・・・それで、そうやって節約した時間で、何するの?」
こう聞かれて、答えに詰まってしまう方が多いそうですけどね。


調査によると、動画視聴者の約三割に倍速視聴の経験があり、
特に二十代にその傾向は高かったようでして、彼らに言わせると倍速で見れば、
同時間で二〜三倍の情報量が得られるので、リアルタイムのテレビで映画やドラマを見ていると、
スキップできないのがむしろ苦痛に感じるそうですから、
倍速視聴が普通になってきてるんでしょうね。


確かに再生速度が速くなれば、動画を効率よく視聴できるかもしれませんが、
果たして内容をきちんと理解できているのだろうかというのが気になりますよね。


専門家によると、脳は様々な機能を分担する【脳番地】に分かれて働いているんですが、
言葉を聞き取る
【聴覚系脳番地】と、物事や言葉を理解するのに関係する【理解系脳番地】の働きが、
倍速再生についていけない可能性があると言いますから、
理解されてないかもしれないですよね。


世の中の動きが、二十倍速、三十倍速と、ドンドン速くなっていったら大変でしょうね。
映画館に映画を見に行くと、始まる前の予告編が終わったら、
もうエンディングロールが流れ出したりしてね。


マラソンの中継などでは、
中継の冒頭で番組提供のスポンサーを言ってる時にゴールしちゃうわけですね。
陸上短距離の場合なんかはスピードが速すぎて、
百メートルの選手が走ってる姿を肉眼でとらえる事ができないので、
アスリート全員が幻みたいなものですよ。


学校も会社も、着いた途端に帰り支度を始めますし、飲み会に行っても
「かんぱ〜い・・・お勘定お願いしま〜す」
いきなりお開きになっちゃうわけですね。


もっと速くなると、赤ちゃんが生まれて三日目で、
葬儀が行われるようになってきましてね・・・まさに
『ゆりかごから墓場へ』なんてな事になりかねませんよね。


微笑亭さん太

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