今日、お誕生日を迎えた人に私は知り合いはいない
だけど、確かにいるんですよね
「今日、お誕生日を迎えた人」
だから、私は毎日口にしてるんです
「今日、お誕生日を迎えた人、おめでとうございます!」って
めぐりあって、知り合って、友だちになったら直接つたえればいい
だけど、見えない人、知らない人も含めて私は大好きだと思える心を育てていきたい
そんな気持ちでいますんで、一度、お誕生日を伺ったら決して忘れないようにしています。勿論、事情や遠慮深さゆえ、お誕生日を教えていただけない人もいらっしゃるけど、気が向いたらいつでも教えてほしいって思ってます
「誕生日」
これを迎えることがどれほど大変か!
私が生まれるまでもそうだったと母は言うんです
母が「おなかが痛い」って何度も父にうったえてるのに父は酒をあおってるだけ
「がまんしろ!」と怒鳴るだけ
母は当時、福島県から名古屋の社宅へ引っ越してきて間もない頃で、周りには身寄りもなければ友人もいなくて、酒乱の父に従わざるを得ない環境だったと言います
「がまんしろ!」
この父の怒鳴り声にやむなく従うしかないのか?という状況下で、そのまま従ってたら「私は産まれていなかった」
母はたったひとり、自ら決断をくだす
腰を上げて立ち上がり、靴を履いて玄関を出る
知らない病院を目指してとにかく歩きに歩き続けた、と──
気がついて振り向くと、泥酔状態の父がブラブラになりながらも後ろから付いてきたって
歩いた先でやっと見つけた大きな病院に飛び込む
そして力をふりしぼり事情を説明して
その病院で私を出産
試行錯誤
手探り状態
たぐり寄せる糸さえもない
劣悪な環境、状況下で、奇跡的に私は産んでもらえたんだな
それを可能にしたのは「これじゃいけない」という母の「ひとりぼっちの決断」「ひとりぼっちで起こした行動」
そしてその決断と行動が、病院のスタッフさま、先生の「助け」へとつながったんだな
今、私たちがこうして生きてる──
それは決して当たり前なんかじゃない!
必ず誕生させるまでに戦ってくださった人がいる
それを忘れないで今を生きられた時
私たちも新しい力を自らの心に誕生させていける!
環境や状況じゃない
ひとりぼっちの決断
「いのちを守る決断」ですね
今日、お誕生日を迎えたあなた
おめでとうございます
ログインしてコメントを確認・投稿する