今日まで(の予定だったけど会期延長したみたいで18日まで)上野の東博平成館でやっている特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」に行ってきましたー
いあーチケットの予約争奪戦キツかったー
まさか秒で売り切れるような代物だったとは…
会社の就業中にこっそりF5連打してたけど、まったく繋がらず…
結局、お昼休み入ってキャンセルの人のをあっさりと拾えましたー
なんだったんだ、あの時間は…
でも、時間はよろしくない…
やっぱり土日にこだわったせいで、買えたのは日曜日の最終18:30〜のやつ。
これもわはがミスったせいで焦らなければ、土曜の13:30〜のも買えたのにー
でもまあ、いいや。大して問題ないし。
普段と違った雰囲気も悪くないでしょう。
上野公園は意外と人多い!
でも、流石にパフォ−マーとかはいないなー
西洋美術館も閉まってるしー
イベントスペースでやってる食べる系のやつもちょうど撤収作業中でした。
夜上野駅
夜銀杏
夜上野動物園
夜東博
夜表慶館
夜スカイツリー
夜平成館
うん、幻想的でいいねー
…って並んでる!?
まさか、予約してても並ぶのか!?
と思ったけど、一旦並ばされただけですぐには入れたー
今回も暗闇の中、もらった鉛筆で書き殴ってきたコメントをペタリ。
第1部 東京国立博物館の国宝
絵画
●洛中洛外図屛風(舟木本)
入ったらデーンとこちら! デカい!
●観楓図屛風
女性がなんか色っぽいねー
●普賢菩薩像
前回見たかな?
でも、いつ見てみ白象が怖い…
牙が水平に突き出してるし、耳もないし、目つきも怖い…
●十六羅漢像
●第十二尊者(那伽犀那尊者)
ヤギ?
●第十三尊者(因掲陀尊者)
ちょっとコミカルな雰囲気
●第十四尊者(伐那婆斯尊者)
左の人かと思ったら違った
●第十五尊者(伐那婆斯尊者)
赤ら顔すぎる! ロシア人か!
●千手観音像
脇侍がレア! まったく聞いたことのない人たちだ…
(左:功徳天、右:婆藪仙)(図録によると胎蔵界曼荼羅の虚空蔵院(中央下から3段目)と同じ構成らしいですねー というかそもそも胎蔵界曼荼羅は中央の大日如来を囲む八葉の半分、四如来すら知らない人たちだからね…)
いかにも時代が古い!
●地獄草紙
来た! 地獄!
前回の国宝展でも看板商品の『金印』に次いで、混んでたゾーン。
みんな地獄好きすぎる… まあわはも好きなのですがw
で今回のは前回のと違う! ラッキー
今回の地獄は叫喚地獄! 八大地獄の四階層目。
刑期は852兆6400億年。
こちらの地獄は主にお酒関係で落ちる場所で、今回の展示品もすべてお酒関係ですね。
この時期、気を付けよう!
あと「地獄草紙」の英訳が「hell scroll(ヘル スクロール)」なのが直訳すぎて面白い!
ここでは叫喚地獄の16ある別所(小地獄)の中から髪火流、火末虫、雲火霧、剣林所の4つが紹介されていました。
あと地獄の基礎知識ですが地獄で死んでも秒で復活します。
刑期の寿命が尽きる時まで死ぬということはなく、まさに死ぬほどの責め苦を長い間(ここでは852兆6400億年)受け続けるのだ!
●髪火流
五戒を守っている人に酒を与えて戒を破らせた者が落ちる。熱鉄の犬が罪人の足に噛み付き、鉄のくちばしを持った鷲が頭蓋骨に穴を開けて脳髄を飲み、狐たちが内臓を食い尽くす。
責めがマニアック!
●火末虫
水で薄めた酒を売って大儲けした者たちが落ちる。地・水・火・風の四大元素から来る四百四病の全てが存在し、しかもそれぞれが、地上の人間を死滅させる威力を持つ。また、罪人の身体から無数の虫が湧き出し肉や骨を食い破る。
落ちる要件がマニアック!
安居酒屋の人、絶対落ちるわ…
あいつら、2杯目のビールとか絶対薄めてるし…
●火雲霧
他人に酒を飲ませて酔わせ、物笑いにした者たちが落ちる。地面から100mの高さまで吹き上がる炎の熱風で舞い上げられ、空中で回転し、縄のようにねじれ、ついには消滅してしまう。
責めのネタ切れ感がちょっと感じられる…
というか“空中で回転し、縄のようにねじれ”ってロビンの新技『ツイステッドタワーブリッジ 』か!
元ネタがここに…?
●剣林所
荒野を旅する人をだまして泥酔させ、持ち物や命を奪った者が落ちる。燃え盛る石の雨、沸騰した血と銅汁と白蝋の河がある中で、獄卒に刀や殻竿で打たれる。暴風によって剣になっている木の葉が飛び、罪人の手足・体を切り裂く。
ほんと、お酒に厳しすぎる…
この要件、普通に強盗でいいような… ニッチすぎだろ…
上に大きめのパネルが展示されていて、並ばなくてもある程度見れるんだけど、これは生で見ないとねーと並ぶ。
うーむ、本物はパネルよりもグロいねー
赤の色味がエグい!
あとパネルは切り抜きだけど、実物は余白があるので、よりコントラストがくっきりしてて怖い。
あと、前回同様、書いてある文字がひらがな多めなので、ちょっと読めるんだよねー
●餓鬼草紙
もう1個は六道のうちの上から5番目、下から2番目(地獄の上)の餓鬼道。
地獄道以外の六道はかなり貴重!
地獄が異常に情報量多いけど、他は結構蔑ろなんですよねー
でもまあ、ほぼ解説のない修羅道、畜生道に比べると結構あるほう。
というか地獄のすぐ上なだけあって、軽い地獄って感じ。
絵巻は前半は普通の日常的な風景に見えるんだけど、後半からは異様なものになっていくというホラー仕立て。
なかなかに面白い仕掛けですねー
書跡はどうせ見てもわからないから今回もスルー
東洋絵画
●瀟湘臥遊図巻
巻物なのに状態よすぎる!
どうやって保存してたんだ…?
法隆寺献納宝物
●細字法華経
細すぎる! すんごい!
●竹厨子
へー竹製の厨子とか初めて見たねー
意外と趣があってあり!
●七弦琴
アイロン台?
●竜首水瓶
前回見た口開くやつね。
漆工
●片輪車蒔絵螺鈿手箱
おーなかなかに美しいー
螺鈿細工がほんとキレい。
レモンスライスがすっぱそー
●八橋蒔絵螺鈿硯箱
尾形光琳作!
こっちもいいけど、なんかクッキー缶に見える…
考古
●東大寺山古墳出土品 金象嵌銘花形飾環頭大刀
太刀はボロボロで振ったら絶対砕ける…
●扁平鈕式銅鐸
意外と小さいのね。
よく見ると表面に絵も描いてある。ほほうー
●埴輪 挂甲の武人
こっちはデカい! 状態いい!
よくこのサイズが1500年以上も壊れずに残っていたもんだ。
会場を移動して、いきなり日本刀コーナー!
刀剣
●太刀 銘 安綱(名物 童子切安綱)
いきなり童子切!童子切安綱!
源頼光がかの有名な鬼、酒吞童子の首を斬ったとされる伝説の一振り…
日ノ丸相撲でいうところの天王寺。
美しい… オーラがあるねー
しかし、1000年前の使用された刀とはとても思えない…
どう見ても当時から美術品扱いだろ…
「名物」というのは、江戸時代に八代将軍徳川吉宗が、家来に命じて作らせた名刀リストである『享保名物帳』に掲載された刀剣のこと
●太刀 銘 備前国包平作(名物 大包平)
続いて大包平!
日ノ丸相撲でいうところの加納。
IH編だと狂犬キャラで不快だったけど、大相撲編では最後ちょっといいやつになった。
こちらは天下五剣には含まれてはいないけど、数ある日本刀の中で“最も美しい”と言われる一振り。
言われてみれば確かに…?
●太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)
「国宝」最後は三日月宗近!
最初に出た国宝だっただけに最後までパッとしなかったなーコイツ…
キャラはよかったけど弱かった… 鬼丸相手に3戦3敗はない!
刀としては細身だねー
三日月ってほどに沿ってもいないし、見どころがわからないかも…
天下五剣、当然ながら東博所有の二振りだけかー
皇室所有の鬼丸国綱や重文の数珠丸はまだしも、大典太はがんばれなかったのかなー
●短刀 銘 吉光(名物 厚藤四郎)
名前の通りに分厚い!
子どもがしたから覗き込んでだからマネしてみたけど、これは確かに厚!
●刀 金象嵌銘 城和泉守所持 正宗磨上 本阿(花押) 相
これが聖剣マサムネ…
波紋がスゴいねー
●梨地螺鈿金装飾剣
これも名前の通りに柄の部分が梨地だねー
握りにくくないのかな?
第2部 東京国立博物館の150年
ここから一気にスケールダウン…
国宝0になります…
国宝展なのに…
第1章 博物館の誕生
●龍笛 銘 占月丸
賞状入れか!
●舞楽面 陵王
ゴージャス! 雄々しくも美しいねー
●見返り美人図
本来は前期だけの展示ですが後期にも複製が展示されています
まあ、どうせわかんないから一緒や!
絵も結構なんてことないかな
●鷲置物
鷲ー
デカい!
背面もちゃんとしててカッコいい!
第2章 皇室と博物館
●讃岐院眷属をして為朝をすくふ図
魚デカっ!
流石、妖怪絵師歌川国芳らしい作品!
●直刀 無銘(水龍剣)
直! 恐ろしいほどに…
●執金剛神立像(模造)
色残ってる! 状態いいなー
と思ったら、まさかの模造…
こんなの展示されても…
●キリン剝製標本
意外と小さめ
このポーズでの剥製化はコンパクト以外に理由があるのだろうか?
●ナーガ上のブッダ坐像
仏陀の顔がコミカルでいいねー
ナーガの表現も面白い
●一休和尚像
稲川淳二?
第3章 新たな博物館へ
●饕餮文瓿
蚩尤かと思ったら饕餮! いいねー
四凶の中では圧倒的に人気だよなー
●樫鳥糸肩赤威胴丸
出来も状態も素晴らしいねー
特に兜がいい!
●伝源頼朝坐像
頼朝ー いつものポーズですねー
顔は岸部一徳に似てるかな?
●麗子微笑
怖い顔と繊細なカーディガンとのギャップがスゴい…
麗子さんは本当にこんな顔だったんだろうか…?
●自在龍置物
欲しい!
と思ったら、竹谷の「タケヤ式自在置物 龍」持ってたわw
●遮光器土偶
これは平成館の1階にいつも展示してるやつ?
でもなんか大きい印象
●金剛力士立像
デカし!
でも荒し!
阿形の持ってる独鈷杵の小ささがちょっと面白い
最後の金剛力士は写真撮影可で一応わはも撮ったけど、ネットのほうがいい写真だったのでそちらを頂戴。
まあ、そんな大したものでもないしね。
うーむ、ちょい微妙ー
前回のに比べて、非常に物足りない…
前回のがそこそこ全国から集めてたのに対して、今回のは東博所有のオンリーという、ぶっちゃけ手抜き…
そのせいもあって、イマイチバラエティーに富んでない。
なんというか、ありきたりな印象が否めない…
最大の理由が看板不足。
前回のは「金印」という絶対的な看板があったけど、今回はあえていうなら刀剣?
そもそもが刀剣は見て面白いものじゃないしなー
だから、わはも積極的に予約しなかったんだよねー…
この話は過去にも何回か書いてるけど、刀剣は素人目にはどれも同じに見えるのがなー
刀身だけだとどれも一緒や!
せめて柄なり、鞘なりがあればいいんだけど、国宝級のには基本ないし…
形も色味も一緒だから面白みがない…
しかも、以前行った静嘉堂文庫美術館の備前展ほどには力が入っていないし。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1971394792&owner_id=24710353
あっちは刀の解説が書いてあって、見どころなどもあったんだけど、こっちには詳しい解説なし(個々の解説はもちろんあるけど)
なので楽しみ方がわからない。
他の刀と違って、ここが国宝たる所以、みたいなのを教えてもらえればまた良かったと思うんだけど…
そのくせ、前半後半入れ替えで結構入れ替えたりしてるしー
実際は4回入れ替えてるので、すべての国宝を見るには4回行く必要がある。
あのチケット争奪戦を踏まえて…
むちゃくちゃだろ!
尾形光琳の「風神雷神図屛風」と写楽の「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」は見たかったなー
特に風神雷神は2015年に京都でやってた琳派展で見逃してるからなー
俵屋宗達のほうは見たんだけど、光琳のは展示が終わっていたのだ…ショック!
でも後期は後期でいいものがある!
それが地獄草子!
あれは後期限定!
ぶっちゃけ、これだけでもペイ出来るってもんだ。
地獄コーナーが混んでたから、やっぱりいっぱい入れてるんだなと思ったけど、それ以降はほどよいくらいだったので結構快適だった。
意外と外国の人と若い人が多かったかな。
よかった点としてはすべてのアイテムに解説がついてたところ。
これは楽しい!
それと図録が安かったところ。
このしっかりした作りで3000円はいまどきなら安い!
前回の岡本太郎展のは小さいのに2800円したからな…
あとは寒くなかったのもよかった。
夜来るのもありだなと思えたし。
なんやかんやで国宝もだいぶ見たなー
今現在、総数1131件とのことだけど、2割くらいは見たんじゃないかなー
お寺巡りをしてるから、仏像だけじゃなくて、本殿とか鐘楼とかも国宝指定のをよく見てるしね。
世の中でコンプしてる人とかいるのかなー?
わはもいつかは仏像だけでもコンプしたいかも。
(たぶん全部で100件弱中60件くらい見てる)
で書いてて思ったのは「日ノ丸相撲」が読みたい!ってこと。
連載時しか読んでないから、結構忘れてるので買っちゃうか!
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