自己肯定感

　
　否定されてばかりで褒められずに育てば「自分はダメだ」と自暴自棄になり、自分を大切にできなくなってしまう。何かをやろうにも失敗を恐れてしまい、踏み出せなくなる。全て自分が悪いと考えてしまう。
　自信が無い、いつも不安、そんな人間はきっと身近に無条件に認めてくれる存在がいなかったんだろう。褒めてくれたり励ましてくれたり、一緒に成功を喜んでくれる存在がいれば困難も乗り越えていけると自信を持つだろう。

　とはいえ自分が一番正しいと思う込む人の存在はどうだろうか。根拠のない自信、他人を見下す態度、ダメな状態を改善する意思の無さ、自己を省みない成長の無さ。
　そんな身内に振り回されていたのもいい思い出だが、何が彼をそうさせたんだろうと今も思う。

　せめて我が子らはその存在を無条件で慈しみ、いい所を褒めて、ダメな所を指導し、強靭な……そうだ、強くしなやか、硬い鋼では砕けてしまう、柔らかさも必要だな。まあそんな感じで。