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2022年11月09日01:33

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青春ドラマ的な展開の朝ドラは受けないのか?

現在放送中の朝ドラ「舞いあがれ!」は、現在主人公が人力飛行機のサークル「なにわバードマン」に入部し、人力飛行機のパイロットとなり、女性の世界記録を目指す青春ドラマ的な作品で、個人的には期待以上の内容だと思っています(*1)。

しかし、週平均視聴率を見ると、第五週「空を飛びたい!」10/31 〜 11/4(21〜25回)の週平均視聴率はこの番組としてはワーストの15.24%でした。

北朝鮮のミサイル発射により、11/3の放送が11/4放送になったという不運はあったものの、11/7放送回の視聴率も15.3%と良くないので、青春ドラマ的な展開は朝ドラ視聴者(の一部)に敬遠されているのだろうかと思ってしまいました。
偶然の一致かもしれませんが、前作「ちむどんどん」も「青春ナポリタン」の週が14.50%とワーストでした。

大手朝ドラコミュを見て思うのは、低俗恋愛コメディが受け入れられる傾向にあること。
(この点では「ゆるコミュ」も同様)

「舞いあがれ!」は当初は「挫折と再生」がキャッチコピーで、Wikipediaにも以前はそのような記述がありましたが、脚本家が追加された後は「挫折と再生」の表記がほぼなくなり、番宣番組でも見られませんでした。

NHKは青春ドラマ的な展開が朝ドラメインターゲット受けしないことを考えて、脚本家を追加し、路線変更に踏み切ったのかもしれませんが、残念ながら「スカーレット」(2019年後期)以降の作品では、最近まで再放送されていた「マッサン」の俊夫とハナの結婚の話のような良質な恋愛コメディではなく、「低俗」な展開や作品の世界観から離れてしまっている「スピンオフ」展開が目立ちます。

「マッサン」の俊夫とハナの結婚のドラマや一馬の出征のドラマは、スピンオフではなく、「マッサン」の世界観の中で成立しているドラマだと思っています。そういう意味で「マッサン」の脚本は素晴らしいと思いました。
(「ちむどんどん」が沖縄を舞台にした明るいコメディということを割引いても、「マッサン」と「ちむどんどん」の脚本家が同一とはとても信じられないクオリティだと思えてなりませんが、「ちむどんどん」は脚本家が2年前に手掛けた原案を元にして、制作統括とチーフ演出と脚本家が制作しているとのことなので、脚本家の意図通りのドラマ内容とは必ずしも言えないと考えています)


追加脚本家のうち、嶋田うれ葉は「エール」(2020年前期)を見て、朝ドラ視聴者(の一部)に受ける低俗恋愛コメディが得意な脚本家だと考えられるので、この脚本家の担当週は諦めて見ますが、佃良太は実際に作品を見たことがないので何とも言えません。

ただ、過去にも書いたように、「カムカムエヴリバディ」のひなた編や「ちむどんどん」の8月放送以降はクオリティが低い内容が目立ちます。
「ちむどんどん」では「結婚後」の和彦が賢秀や良子を呼び捨てにしている、プロの脚本家にあるまじきミスがあり、(仮に脚本家がプロ野球選手が平凡なフライを落球するレベルのミスをしたとしても、制作統括やチーフ演出の方が見落とすことはまずありえないことを考えると)若手に丸投げしているのではないかと疑えますし、最近のドラマ・アニメ(特にアニメ)はネタ作品が目立つので、人気シリーズものや信頼できる作品でない限り、基本的に見ていません。

もちろんシリアスにつくっている作品はいくらでもありますが、企画段階ではシリアスでハードな作品だったと考えられるのに、ネタ化してしまって失笑してしまったことは何度もありました。現在放送中の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は典型的な例だと考えます。

ただ、若手の作品がネタ作品が目立つかというとJ-Popの分野では決してそんなことはないと思います。(主題歌「アイラブユー」を歌っているback numberのメンバーは若手とは言いにくいですが30代)

佃良太がこの作品のテーマに沿った作品を手掛けることが出来る作家なのか、それとも最近の朝ドラにありがちな低俗恋愛(スピンオフ)コメディ化させてしまう作家なのか、実際に見てみないと分かりませんが、前者であることを期待します。


ちょっと脱線してしまいましたが、朝ドラのメインターゲットである中高年が青春ドラマ的な展開を好まないかというと決してそんなことはないと考えます。
良質なドラマが高視聴率を獲得してくれると嬉しいなぁと思っています。


(*1)但し、「エール」も放送休止直前の「響きあう夢」までは、もしかしたら近年の朝ドラ屈指の名作ではないかと思って見ていましたし、「カムカムエヴリバディ」も「安子編」に限って言えば5段階評価で5をつけてもいい作品だと思いましたし、「ちむどんどん」も6月までは5段階評価で4〜5をつけてもいい作品だと思っていました。
いずれの作品も後半を見て失望してしまいましたので、「舞いあがれ!」も最後まで見ないと何とも言えないと考えています。
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