(続きより)
「遠藤!」と力道山は懐かし気に
膝歩きでにじり寄りました。
それは遠藤幸吉でした。
彼は共に戦った日本プロレスの盟友(今年96歳で健在)です。
ところが遠藤はうつむいたきり
顔を上げようともしません。
「おい!遠藤!」
力道山は半泣きで遠藤氏にすがりつきました。
見かねて北条女史が
「さあ、速やかにお話しください」と促しても
遠藤はなぜか無反応。
力道山は必死に彼の名を叫びながら
激しく両肩を揺さぶり続けます。
降霊も時間切れがあるのか
北条女史がやや焦り気味。
「さあ、何でもお話しを・・・」と繰り返すが
遠藤氏は下を向いた切り微動だにしません。
番組はそこで終わりました。
(一体どういうことだ。あまりにも冷たい態度ではないか?)
私はそう思いました。
(続く)
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